警察署内で、拘束された男性が死亡 「警官の拷問があった」と遺族が抗議=中国 山東省

2023/06/07
更新: 2023/06/08

今月4日、中国国内の悲劇などの情報を発信するツイッターアカウント「中国悲剧档案(@newszg_official)」は、中国のある警察署内で行われた暴力によって命を落とした男性に関する投稿をした。

死亡した男性が、どのような容疑あるいは現行犯で警察に拘束されたのか、動画からは分からない。あるいは、ほとんど「冤罪」にちかい、些細なことであったのかも知れない。ただ、前々日(6月2日)に警察署に連行され「一夜のうちに死亡した」ことは確かなようだ。

動画には「6月3日、警察署内で男性(30歳)が激しい拷問を受けて死亡した」という説明が添えられている。

この投稿に見られる動画は「被害者遺族らが被害者の写真で作ったパネルなどを持って、滨北派出所と書かれた警察の前で抗議する場面」「遺族が被害者の遺体にしがみついて号泣する場面」「遺族が警官に向かって、監視カメラ映像の提供を求めて口論する場面」などである。

投稿に添付された画像によると、被害者の妹とみられる人物が「兄は、たった一夜の間に生きながら殴り殺された。(遺体の)首や爪は紫に変色し、ズボンまで(失禁して)濡れている。こぶしは固く握ったまま」だと説明。「兄は激しい拷問を受けたに違いない」と指摘している。

さらに動画の画面は「警察側は、上層の人間ではなく、何の権限もない下っ端の警官を数人よこしただけだ。これでは問題は解決されない。法律はどこにある?正義はどこにある?」と述べて、正式な裁判もなく、警察署内の拷問あるいは私的制裁によって死亡したと見られる男性の遺族が、警察の不条理と違法性を訴えた。

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動画にある「滨北派出所」は、山東省滨(濱)州市公安局の滨城分局に所属する「滨北派出所(交番)」と思われる。

李凌
エポックタイムズ記者。主に中国関連報道を担当。大学では経済学を専攻。カウンセラー育成学校で心理カウンセリングも学んだ。中国の真実の姿を伝えます!
鳥飼聡
二松学舎大院博士課程修了(文学修士)。高校教師などを経て、エポックタイムズ入社。中国の文化、歴史、社会関係の記事を中心に執筆・編集しています。
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