中国鉄鉱石輸入、9月は前月比4.9%減 国内供給増加や製鉄採算悪化で

2023/10/13
更新: 2023/10/13

[北京 13日 ロイター] – 中国税関総署が13日発表した統計によると、9月の鉄鉱石輸入量は1億0118万トンで、2020年10月以来の高水準だった8月から4.9%減少した。国内産の供給増加や、鉄鋼生産の採算悪化が背景。

前年比では1.47%増加した。

コンサルティング会社マイスチールによると、中国の製鉄会社で利益が出ているのは9月末時点で全体の3分の1程度にとどまった。

今月に入って2大輸出国のオーストラリアとブラジルからの輸入が減少しており、減少傾向は続くとみられている。

スチールホームのデータによると、主要港の鉄鉱石在庫は9月28日時点で1億0850万トンで前月比8.5%減、前年比19.7%減だった。

1─9月の輸入量は前年比6.7%増の8億7665万トンで過去最高だった。

9月の鉄鋼製品輸出は806万トンで前年比61.8%増加する一方、前月からは2.66%減少した。1─9月の輸出は6682万トンで前年比31.8%増加した。

Reuters
関連特集: 中国経済