中国でインフル、コロナ、マイコプラズマ肺炎の混合感染 各地でマスク着用要請

2023/11/14
更新: 2023/11/14

最近、中国ではマイコプラズマ肺炎新型コロナウイルス(中共ウイルス)感染、インフルエンザが流行し、新たなピークを迎えている。多くの患者が「混合感染」に苦しみ、重症患者も増加し、死者まで出ている。

こうした事態を受け、各地で「マスク着用」の緊急通達が出された。

本土メディアの報道によると、インフルエンザとマイコプラズマの交差感染がすでに発生し、河南中医薬大学第一付属病院の小児科受診者はここ数日、1日平均3千人近くに達した。

武漢大学人民医院呼吸器科受診者数は、冬の感染者数が秋を30%上回っている。

北京天壇医院の小児科受診を待っている患者数は1日当たり約400〜500人で、過去の3〜4倍の数字となった。

浙江省衢州市の主な3つの病院では、今年9月と10月に肺炎マイコプラズマに感染した子供の数は前年同期の17.8倍だった。

無錫市第九病院小児科の責任者によれば、多くの子供たちが複数の感染症にかかっている。同氏が診察した患者のうち、3分の1はインフルエンザと肺炎マイコプラズマの混合感染だったという。

小児患者だけでなく、多くの成人や高齢者も感染している。北京友誼医院呼吸器科副院長・聶姍氏は11月10日に、混合感染が免疫機能に影響を与え、肺により深刻な影響をもたらすと指摘した。症状がより深刻で、薬の投入量が多くなり、病気の期間も長くなって、治療がより難しいのだ。

中国工程院の鍾南山院士は、11月から来年1月にかけて新たなコロナの小さな波が来ると予測した。

最近、河南省、四川省、江蘇省、浙江省、深センなど、多くの地域で「マスク着用」を求める緊急通達が出された。

 

(中国各地でマスク着用の緊急通知)

中国では感染の新たなピークがきた。 全国の病院は患者が殺到し、重症患者も増え続けている。

コロナ、マイコプラズマ、インフルエンザの感染拡大により病院の病床は不足している。多くの家庭では、家族が次々と体調を崩し、人々はパニック状態に陥り、SNSソーシャルメディア上で激しい議論を巻き起こしている。

一部のネットユーザーは、マイコプラズマ肺炎は実際には新型コロナ肺炎ではないかとコメントした。

「現在の肺炎は感染力が強く、発症も早い。熱がないのに2日間咳き込んで、レントゲン写真を撮ると肺炎だと診断された。咳はしなかったが、発熱して、レントゲン写真を撮ったらやはり肺炎」とネットユーザーは書き込んだ。

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