海外まで伸びる中共の魔の手 元中共秘密警察が法輪功学習者誘拐の内幕を暴露

2024/05/25
更新: 2024/05/25

25年間にわたり、中国共産党(中共)は法輪功に対する弾圧を続けてきた。かつて中共公安部に勤めていた元秘密警察が、東南アジアで行われた法輪功学習者の秘密誘拐について、内部情報を暴露し、今、大きな話題となっている。

元秘密警察の名は「エリック」。彼は主に東南アジアで活動し、法輪功の学習者を追跡する際、特定の個人を標的としていたという。

昨年オーストラリアに亡命した「エリック」は、最近、タイで行われた法輪功学習者の秘密誘拐作戦に関わった経験について語った。

「例えば、法輪功学習者に関する情報が渡された場合、写真や個人情報をもとに、ターゲットが住んでいた場所を訪れ、現在もそこにいるかを確認する。通訳を連れて行き、住所を特定し、確認できたらそれを報告する。その後の追跡や誘拐には私は関わらない。法輪功学習者の住所が特定された後、中共は通常、現地の警察に働きかけ逮捕を実施する」

「例えばタイでは、地元の警察の協力を得て逮捕を行い、移民収容所へ連行し、何かに署名させた後、中国へ強制送還するケースがある。通常、現地の法執行機関が協力する場合、地元警察を通じて逮捕が行われることが多い。これは比較的簡単で、問題も少ない方法だ」

「もちろん、強引に人を拘束して連れ去るような事例も存在する。過去には、車で国境を越えさせようとする事件もあった。その人物はおそらく中国へ連れて行かれる運命にあったのだろう」

中共は時として、例えば暴力団のような第三者を雇って、法輪功学習者を直接拉致することがある。

「エリック」は「中共は、偽装会社を利用して、いわゆる用心棒のような人を探して使い、事件が表沙汰になって、たとえその人物が地元警察に捕まったとしても影響が少ない人物、例えば暴力団員や不良を雇うことがある」と語った。

中共の公安部政治保衛局は、以前は「国内安全保衛局」と称されていたが、「エリック」はこの部署を、中共政府内で最も陰湿な組織だと指摘している。

中共は1999年より法輪功への厳しい弾圧を開始し、その迫害を国外にも拡大し、様々な手法を駆使している。

追われる身となった漫画家、ペンネーム「変態辣椒」の王立銘氏が最近、新唐人テレビのインタビューで、中共が帰国者をスパイとして利用し、法輪功に関する情報収集を行っている実態を暴露した。

王立銘氏は「かつて中国で親交のあった友人がいた。彼は中国のSNSで影響力があり、数百万人のフォロワーを持つインフルエンサーだった。彼が故郷を訪れた際、国家安全部からお茶の招待(警察の事情聴取)を受け、丁寧な挨拶の後、日本へ戻った後、法輪功や大紀元に関する情報を集められるかと尋ねられ、可能なら法輪功内部に潜入して情報を収集するよう求められたが、彼はこれを拒否した」と述べている。

王氏は、中共のこのような行動が人々の倫理観と人間性をゆがめると指摘している。

「中共は影響力のある人々を利用しようと試み、彼らにスパイ行為を持ち掛けている。これは極めて恐ろしい事態だ」

「エリック」によると、「中共はソ連共産党の影響を受けており、過去の政治運動を振り返れば、そのファシスト的な全体主義の特徴がはっきりと見て取れる」という。

関連特集: 人権問題