明治安田生命保険は7日、英金融大手リーガル・アンド・ジェネラル(L&G)と戦略的業務提携を結び、同社の米国生命保険事業を約3522億円で買収することを発表した。
リーガル・アンド・ジェネラルの株式5%を取得したうえで、同社傘下の米生命保険会社バナーライフを買収し、完全子会社化する。買収や出資あわせて5千億円規模になるとされる。人口減少で国内市場の縮小が見込まれる中、買収によって海外事業を拡大させる。
買収手続きは各国の規制当局の認可を経て、2025年度下半期に完了する見込みだ。
明治安田生命をめぐっては、昨年8月に明治安田生命の米国子会社であるスタンコープ社が米国大手損害保険会社オールステート社の任意加入型団体保険事業を約2千億円で買収することに合意。 スタンコープ社は団体保険事業の基盤を強化し、効率化を図ることが期待されている。
明治安田生命は、海外保険事業を成長の原動力と位置づけ、2026年度までに基礎利益相当額で1千億円以上を目指しており、今後も新規投資を通じて、さらなる収益拡大と成長を追求していく方針だ。
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