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中国 夜空を渡る影と、魂を震わせる声、夢から醒めるほどの生臭さ

「竜が吠えた夜」=中国【動画あり】

2025/05/14
更新: 2025/05/19

1934年の「営口竜墜落事件」など、中国では竜とされる生物の目撃や死骸発見が多く報告されていた。最近では、竜の「鳴き声」とされる声も相次いでカメラに捉えられた。

2025年5月2日夜、遼寧省大連市と陝西省西安市の空に現れた巨大な「竜」とされる影は、6日後の8日夜、西安市と安康市(ともに陝西省)でも再び目撃された。

8日、複数の西安市民は「竜の鳴き声」をカメラに捉えた。安康市で8日に目撃された「三体の龍」のうち2体は青緑色に発光していたという。

竜の鳴き声が発せられたとされる西安南方の「秦嶺山」では、鳴き声が聞こえた直後に、突然の封山措置が取られたとの報告もある。

 

画像(左)は現地市民による投稿、画像(右)は山への道が封鎖された「秦嶺山」(スクリーンショット)

 

さらに注目すべきは、鳴き声と同時に西安だけでなく河南・四川・遼寧など複数地域では夜、雨が降る中で「強烈な生臭い匂い」が報告された点である。「通常の雨のにおいでもなければ、泥や腐敗した魚の生臭さでもない。とにかくこれまでの人生で一度も嗅いだことのない異様で強烈な生臭さだった」とする証言が相次いだ。なかには、「臭すぎて目が覚めてしまった」という現地市民もいるほど、「竜のにおい」とされる生臭いにおいは、尋常ではなかったそうだ。

 

(2025年5月2日夜、遼寧省大連市と陝西省西安市の空で目撃された「竜」)

 

竜の声

では実際に、現地市民が捉えた神獣のものと思われる低く長い「咆哮(ほうこう・猛獣などが、ほえたけること)」をその耳で聞いてみよう。

 

(2025年5月8日夜、西安で捉えた28秒間に及ぶ竜の声【1:04秒あたりから】。撮影者は「動画には一切の加工を加えていない」と証言し、「工事音でも、飛行機や車両の音でもなかった。まるで南の空高くから巨大な獣が吼えていた」と回想する)

 

(2025年5月8日、西安で捉えた竜の声。市民が撮影した複数の動画を一つに編集したもの)

 

その鳴き声の感想については、「牛のような鳴き声だったが、虎の咆哮よりも迫力があった」「魂を震わせる威力があった」「うちの飼い猫が音に反応して飛び起きた」と現地から多くの目撃(耳撃?)証言が寄せられた。

中国古典『子不語』『宋史』などにも「竜の声は牛のようである」との記述がある。

 

(2020年7月、貴州省威寧県秀水鎮の山奥で10日以上にわたって響き渡った竜の鳴き声とされる声。当時、噂を聞きつけた大勢の村民が見物にやってきた。また現場からのライブ配信も行われた)

 

「西安ビニール袋」

最近頻繁に目撃される「竜」、この現象について、「中国の大地に霊性が戻ってきたことの兆しで、良い前触れだ」と考える人も少なくない。

いっぽうで、「無神論」を信奉する中国共産党当局は、さっそく、「デマけし」に動いた。中共官製メディアはいわゆる「専門家」の説明として、「空に映った『竜の影』は、風によって空に舞い上がったビニール袋だ」と報じた。

この公式見解について、「馬鹿げてる」「無数の人が目撃したんだ」などと中共専門家の説明に反発する声も多く、SNSでは、当局の説明を用いた十二支に関する「新しい呼び方」が流行っている。

皮肉版の十二支では、「竜」のところが、「西安のビニール袋」に差し替えられており、当局のこじつけを痛烈に風刺していた。

 



中国の空にまた「竜」の影【動画あり】

中国の空に「また」“神獣”出現か。夜空に出現した旋回する白い影や黒い影はいったい。

(2025年5月2日夜、遼寧省大連市と陝西省西安市の空で目撃された「竜」、関連記事)

 

竜は実在した? 世界を震撼させた「竜墜落事件」

いまから約90年前、中国遼寧省営口市で「中国最後の竜」が発見され、その遺骸写真は当時の新聞にも載った。

 

1934年7月、中国遼寧省営口市で発見された竜の遺骸。(当時の新聞より)

 

連日のように大雨が降り続いた後、1934年7月初旬、営口市である農夫が畑仕事をしている時、地面に丸くなって横たわる「神秘的な生き物」を発見した。その生き物は四角い頭、大きな目、口元からは長い髭、頭上にはシカのような巨大な角が2本生えていた。深緑色の鱗に包まれたその胴体は10メートル以上もあり、胴体の下には爪をもつ4本の足があり、当時「竜」を目撃した村人によると、その竜は無気力だったが、間違いなく生きていて、活きたその竜の目は半開きで少し赤かったという。

「竜が降りてきた」話は当時、現地で広がり、大勢の民衆が相次いで見物にやってきた。「天から巨竜が降りてくるのは縁起がいい」と当時では考えられていたため、この竜が一刻も早く天に昇れるよう、人々は竜の為にアシを編んで日よけのテントを作り、干からびさせたらマズイとその体には汲んだ水をかけた。近くの寺の僧僧侶たちもそばで竜のために祈りを捧げたという。

それから数日後にまたも大雨が降り、雨が止むと、竜は突然姿を消したという。

竜が消えてから20日ほど経った8月8日、その竜が、今度は遼寧省域内を流れる「遼河(中国七大河川の一つ)」の河口から10キロ離れたアシ林に再度現れた。しかし、その時にはすでに死んでいて、遺骸だけが残った。

遺骸の様子については、「長さ約10メートル、頭部の左右にはそれぞれ長さ約1メートルの角があり、背骨の数は合計29個あった」と当時の新聞に記載されていた。

この竜が死亡する前、「営口市の空を昇ったり降下したりしていた姿」を目撃した現地住民は多かったという。暴れる竜は工場を破壊し、船を3隻転覆させ、駅に停車していた列車を横転させた。竜のせいで現地民9人が命を落としたとされ、竜は水中でしばらく暴れた後、(遺骸が発見された)アシ林の中に入り込んだまま消えていったという。死ぬ前、竜は牛のような鳴き声を上げていたと現地民はいう。またその死後に脱落した鱗は大きな籠2つ分もあったという。

当時の政府は、防疫要員を現場に派遣して、ウジ虫が発生していた竜の死骸に消毒水を散布し、骸骨は一般民衆が見学できるように置かれていたという。

当時の中国メディア「盛京時報」の記者も竜の遺骸取材に訪れ、その骸骨の写真が当時の新聞に掲載された。

 

1934年7月に竜の遺骸が発見された場所に立つ看板「営口降竜の地」と書かれている、中国遼寧省営口市(中国のネットより)

 

李凌
エポックタイムズ記者。主に中国関連報道を担当。大学では経済学を専攻。カウンセラー育成学校で心理カウンセリングも学んだ。中国の真実の姿を伝えます!