安倍晋三元首相が銃撃され死亡した事件で、殺人や銃刀法違反などの罪に問われている山上徹也被告(44)の裁判員裁判について、奈良地方裁判所が初公判を10月28日に開く案を検察と弁護団に示したことが分かった。関係者への取材によるもので、来年1月にも判決が言い渡される可能性がある。朝日新聞が報じた。
この事件は2022年7月、奈良市で安倍元首相が演説中に銃撃され、死亡したもの。山上被告はその場で逮捕され、殺人や銃刀法違反などの罪で起訴されている。これまで奈良地裁では、検察、弁護団とともに証拠や争点を整理する「公判前整理手続き」が複数回行われてきた。弁護団は争点の絞り込みなどに時間がかかっているとして、初公判は2025年以降になるとの見方を示していたが、今回、裁判所が具体的な日程案を提示したことで、審理が大きく進展する見通しとなった。
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