【閲覧注意】本記事には、残虐な映像や画像があります。ご注意ください。
5月15日午後、北京市海淀区の前進小学校前で、またしても下校中の子供たちや保護者を狙ったとみられる車両突入事件が発生した。
SNS上には「十数人がはねられた」といった目撃情報と、現場の惨状を映した映像が拡散された。
遠く離れた場所にも、被害を受けて倒れている人がいたことから、加害車両がかなりの距離を暴走した可能性があり、下校時間帯を狙った犯行とみられ、現場を通りかかった市民は、「あれは社会への報復ではないか」と指摘している。
(現場の様子)
事件後、現地警察は、簡潔な事件通報を出したが、そこには「小学校前」とは明言せず、「車による軽微な接触事故で4人が負傷」と伝え、運転手は逮捕されたという。
中国共産党(中共)当局は、社会不安を招く事案において、常に情報統制を行い、真相の隠蔽を最優先し、そのため、今回の事件についても、被害の全容や動機が正確に報じられることは期待できない。
社会への報復を狙ったような車両による人混みへの突入事件は、近年、中国各地で相次いでいて背景には正義が抹殺され、救済も断たれ声を上げても届かない現実に、絶望した人々の行き場のない怒りが「社会報復」として噴き出している。
「救いも未来も見えない国では、暴力こそが最後の言語になる」そんな嘆きが、いま華人圏に広がっている。

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