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激変する中国 当局者から脅される偽物摘発市民

偽薬を売った側ではなく 告発した側が責められる? 中国のねじ曲げられた正義【動画あり】

2025/05/22
更新: 2025/05/23

河南省南陽市で、インターネット経由で偽の漢方薬を購入した男性が消費者保護を訴えたところ、逆に当局者から「通報してお前を逮捕する」と脅される事件が発生した。

男性が密に撮影したものと思われる当時の映像のなかには、商品と注文票を手に役所関係者に訴える男性と、彼の訴えを無視する当局者らの姿がはっきりと映っていた。

「なぜ正規のところで買わなかったのか」と責め立てる者もいれば、、「お前は偽物摘発業者なのだろう、あんたを逮捕することだってできるんだぞ」「お前が河南省から出られないようにするぞ」となどと、脅しや報復的な姿勢を見せる当局者もいた。

また、同席していた現地の市場監督管理当局(工商局)の役人は最後まで沈黙を貫いていたという。

中国のネット上では「偽物摘発(打假)」の行動を行ってその様子を配信する人たちが活躍しているが、消費者からは歓迎されるそうした摘発は、店主や市場にとっては憎たらしい存在。いっぽう、地方政府も彼らを「秩序を乱す存在」とみなして弾圧の対象としている。

偽薬を売った側ではなく、告発した側が責められる?中国のねじ曲げられた正義【動画あり】

社会構造(組織の構造)の典型だ。残念ながら、そんな倒錯した構図が、今の中国では当たり前になっている。

 

(被害者市民による盗撮映像、告発する際のやりとりなど)

李凌
エポックタイムズ記者。主に中国関連報道を担当。大学では経済学を専攻。カウンセラー育成学校で心理カウンセリングも学んだ。中国の真実の姿を伝えます!