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マスク氏 米政府の特別職を退任へ 行政の無駄削減に尽力

2025/05/29
更新: 2025/05/29

今年初めに、イーロン・マスク氏は、ドナルド・トランプ大統領によって政府効率化省(DOGE)の責任者に任命されたが、5月28日、同氏は連邦政府の職を近日中に退くと発表した。

マスク氏はXに、連邦政府の職を退くと明かした。

「特任政府職員としての予定期間が終了するにあたり、無駄な支出を削減する機会を与えてくれたトランプ大統領に感謝したい。DOGEの使命は、時間とともに強化され、政府全体の習慣として定着することで、さらに強化されていくだろう」と記した。

1月に、トランプ氏が、マスク氏を政府効率化省の取り組みのリーダーに任命した際、彼は「特任政府職員」に指定され、法律により130日間の勤務に制限された。しかし、ホワイトハウスによると、マスク氏が2月3日に正式に役割を開始したとされており、それ以前から業務を開始していた可能性もあるため、契約の終了日が明確ではない。2月3日から開始した場合、マスク氏の契約は、6月13日に終了する。政府効率化省が設立された1月20日から業務を開始していたのなら、5月30日に契約は終了する。

先週、Xで大規模な障害が発生した後、マスク氏はSpaceXやテスラを含む自身の複数の企業で、24時間体制で仕事を再開すると表明した。

「仕事に24時間取り組み、会議室やサーバールーム、工場で寝泊まりし、X/xAIとテスラに超集中しなければならない…重要な技術の展開があるからだ」

数日後、マスク氏は、トランプ氏の「ビッグ・ビューティフル・ビル法」(主要な歳出関連法案)を批判し、話題を呼んだ。

6月1日に、放送予定の「CBSサンデーモーニング」で、マスク氏はこの法案が連邦予算の赤字を大幅に増やすと予測されることや、「政府効率化省チームの取り組みを損なう」として、失望を述べた。

「法案は大きくてもいい、美しくてもいいが、両方を兼ね備えるのは難しいと思う」と語った。

これに対し、マイク・ジョンソン下院議長は、この調整法案はメディケイドを含む義務的支出に関するものであり、政府効率化省が推奨する削減は、裁量的資金(議会が毎年の歳出法”appropriations bills”で決定する支出)に対するものだと述べた。

ホワイトハウス政策担当次席補佐官のスティーヴン・ミラー氏は、政府効率化省が推奨する削減は、議会の調整プロセスでは、裁量的支出の削減が認められていないため、撤回パッケージまたは歳出法案を通じて実施する必要があると述べた。同氏は「ビッグ・ビューティフル・ビルは年次予算法案ではなく、政府の各省庁や連邦プログラムの資金を提供するものではない」と投稿した。

マスク氏が特別政府職員在任中、支持者らは、連邦機関の監査を行い、無駄な支出や官僚主義を削減する彼の取り組みを称賛した。一方で、批判者らは、政府効率化省関連の削減が、議会の承認なしに行われたとして違法だと見なした。

エポック・タイムズで国家政治、航空宇宙、航空業界を担当する記者である。以前は「サラソタ・ヘラルド・トリビューン」でスポーツ、地域政治、速報ニュースを担当していた。