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国際 世界中の中国民主活動家が連帯行動

中国 天安門事件36周年 天安門で突入事件【動画あり】

2025/06/04
更新: 2025/06/04

6月2日未明、北京・天安門広場で行われた国旗掲揚式の最中、突如として黒服の男が欄干を乗り越え、国旗台に向けて突進するという前代未聞の事件が発生した。

警備当局はすぐに男を取り押さえ、現場から連行したが、群衆が騒然とする中、スマートフォンでの撮影が相次ぎ、ネット上で映像が拡散された。この事件が発生したのは、「六四天安門事件(1989年6月4日の天安門大虐殺)」からちょうど36年の節目を迎える 2日前。中国当局は、例年同様、警備体制を大幅に強化し、天安門広場は厳戒態勢にあった。

事件の発生直後から、SNSでは男の正体や動機をめぐって憶測が飛び交った。「天安門事件」を意識した抗議行動ではないかとの声もあり、一部ネットユーザーは「失業に絶望した大学生だった」「民主の叫びを発しようとした」との見方を示した。中国当局はこれに関して公式な説明を一切発表しておらず、情報は厳しく封鎖中だ。

 

(2025年6月2日未明、北京・天安門広場で行われた国旗掲揚式の最中に国旗台に向けて突進し、警備当局によって取り押さえられた男)

 

一方、国外では、天安門事件36周年にあわせ、世界中の中国民主活動家たちが「天安門事件を忘れるな(勿忘六四)」と名付けられた連帯行動を展開した。アメリカ、ドイツ、タイ、台湾、カナダ、オーストラリア、日本、韓国などの在外中国人が「自由を求めて共に闘う(為自由 共命運 同抗爭)」のスローガンの下、SNSを通じて声明を発表し、元天安門事件の参加者も加わり、共産党体制への抗議を訴えた。

 

「天安門事件を忘れるな(勿忘六四)」の連帯運動の発起人の界立建氏(中国民主党国際連盟)。(スクリーンショット)

 

活動家たちは、現在の中国が「自由も人権も奪われた社会」であると批判。「法輪功迫害」「709弁護士事件」「コロナ起源隠蔽」「臓器収奪」などの事例を挙げて中共の暴政を糾弾し、歴史教育の欠落を指摘した。

 

天安門事件36周年にあわせ、連帯行動を展開する世界中の中国民主活動家たち。(スクリーンショット)

 

活動家らは、将来的に中国全土で「天安門事件」を正面から語れる日が来ることを願い、世界各地で草の根的な広報活動とデジタル連携を継続するとした。

 

(天安門事件36周年にあわせ、連帯行動を展開する世界中の中国民主活動家たち)

 

36年経っても癒えぬ天安門の傷──突入事件は単なる偶発ではなく、沈黙を強いられてきた民の魂の叫びである。中共が必死に抑え込もうとする「記憶」は、いま再び世界中で灯をともされ、拡がり始めた。自由を求める声は止まらない。それこそが中共が最も恐れていることなのだ。

 



「自由」「民主」の叫び 天安門事件前夜に再び 中国の大学生が命懸けの静かな抗議

天安門事件前夜に再び「自由」「民主」の叫び、中共支配の終焉を訴える若者たち

 

李凌
エポックタイムズ記者。主に中国関連報道を担当。大学では経済学を専攻。カウンセラー育成学校で心理カウンセリングも学んだ。中国の真実の姿を伝えます!