ロサンゼルスで移民政策に抗議するデモの一部が暴徒化し混乱が発生した直後、TikTok上ではアメリカ移民・関税執行局（ICE）とその執法活動を否定する一連の主張が広がっている。多くのインフルエンサーが、ほぼ同一の言い回しでICEへの批判を繰り返しており、この動きには意図的な按排や報酬を伴う宣伝の可能性があると疑念が生じている。

ブライトバート・ニュースによれば、TikTok上の複数の動画でインフルエンサーたちが「不法移民は刑事犯罪ではなく民事違反に過ぎない」と主張し、その内容を「横断歩道違反」と同列に扱って拡散している。

たとえば、あるTikTokユーザーは「不法入国は民事違反であり、刑事犯罪には該当しない。横断歩道違反もまた民事違反である」と発言している。

フォロワー数33万3700人のTikTokユーザーも同様に「無証明の滞在は刑事犯罪ではなく民事違反だ」と述べ、同じ主張を強調している。

Xに投稿された編集動画では、15人のTikTokユーザーが一致した言葉で発言する様子が記録されており、統一的な情報発信の傾向が明確に現れている。

さらに、一部のインフルエンサーはICEへの批判を行わない同業者を名指しで非難している。

フォロワー数26万8400人のTikTokユーザーは「インフルエンサーが沈黙を守るなら、発言を促す」と明言している。

フォロワー71万2400人のTikTokユーザーは「『巻き込まれたくない』という理由で暴力を非難しない者は、善人ではなく害を与える存在である」と主張している。

あるTikTokユーザーは「この件に沈黙するロサンゼルスのクリエイターのフォローを解除する」と述べ、言論への圧力を示している。

別のTikTokユーザーはさらに過激な表現で「前回の選挙でトランプに投票した者、あるいは彼の政策を今も支持する者、ICEの行動に問題を感じない者は悪人である」と断じている。

こうした一斉発信は、TikTok上ですでに大きな注目を集めている。