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激変する中国 現地で広がる「チケットボイコット」

歴史ある村の有料化に反発 住民が観光客に「無料ルート」案内? =中国【動画あり】

2025/07/15
更新: 2025/07/15

中国・江西省景徳鎮市の山間にある観光地、瑤里(ようり)。古い町並みと歴史的な風景が残るこの地で、7月10日から突然、入村チケット料(30元=約600円)が導入された。村の出入口には警備員が立ち、自由な出入りが封じられた。

観光業で生計を立てる地元住民たちは「客が減れば生活が立ち行かない」と猛反発。観光客を入り口で待ち受け、「村への無料ルート」と案内して運営会社に抗議する異例の事態となった。

 

(「有料化反対、入村は無料」と呼びかける動画)

 

もともと誰でも自由に出入りできた村。観光客は民宿に泊まり、土産物を買い、村も潤っていた。それが突然の有料化で客足は激減。民宿経営者は「この時期は満室が当たり前だったのに、今年は空室が目立つ」と嘆く。交渉も進まず、村民は自ら「無料ルート案内」に踏み切った。

SNS上には「村を金儲けの道具にするな」「魅力を台無しにした」と批判が相次ぎ、過去に有料化で観光客が離れた事例も引き合いに。村民への共感と運営側への非難が渦巻く中、現地では「入村チケット・ボイコット」ともいえる動きが広がっている。

 

(中国・江西省景徳鎮市。歴史ある町並みと自然が調和する瑤里の風景」)

李凌
エポックタイムズ記者。主に中国関連報道を担当。大学では経済学を専攻。カウンセラー育成学校で心理カウンセリングも学んだ。中国の真実の姿を伝えます!