カナダ軍と沿岸警備隊は、中国の科学調査船「雪龍二号」を厳重に監視している。「雪龍二号」は、2年連続でアラスカ近くの北極水域に入った。
CBCの報道によれば、船舶追跡の専門家スティファン・ウォトキンス氏が集めたデータによると、先週日曜日、「雪龍二号」がベーリング海峡を出た際、カナダ空軍のCP-140偵察機がその近くをパトロールしていた。しかし、カナダ国防省はこの件についての確認をしていない。
カナダ連合作戦センターのスポークスマン、アレクサンダー・ナライン少佐は、「我々は潜在的な脅威を探知し、阻止し、防御するために必要な行動を取り続ける」と述べている。ナライン少佐は、「雪龍二号」は現在カナダの領海内にはいないが、カナダはアラスカに駐留するCP-140極光偵察機を使ってこの船を継続的に監視している。
ナライン少佐は、一部の国が北極水域で探査活動を行い、「二重用途の研究船と監視プラットフォーム」を使って情報収集活動に利用していると指摘した。
「雪龍二号」は破氷船で、7月6日に上海を出発し、日本近海を経由してロシアの海域に入った。ウォトキンス氏によると、カナダ沿岸警備隊の破氷船「サー・ウィルフリッド・ローリエ号」は、「雪龍二号」が日本海域を離れてからベーリング海峡に入るまで追跡を行ったという。
しかし、カナダ沿岸警備隊は「雪龍二号」を追跡していることを否定しており、北太平洋での定期的な巡回を行い、違法漁業の取り締まりをしていると説明している。
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