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バフェット氏95歳「静かになる」宣言 寄付加速へ

2025/11/11
更新: 2025/11/11

バークシャー・ハサウェイのCEOであるウォーレン・バフェット氏は、株主への年次書簡で、2025年末にCEOを退任した後、「静かになる」と書いた。

月曜付の手紙で、95歳のバフェット氏は、会社の年次総会で話すことや年次書簡を書くことを今後やめると明かした。バフェット氏は、自分が自身の家族の中で最も長生きしていると付け加えた。

バフェット氏はまた、バークシャー・ハサウェイの株式を家族の財団に譲渡するペースを速めると述べた。

著名な投資家であるバフェット氏は月曜に、クラスA株(1株がとても高額。議決権が強い)1,800株をクラスB株(1株が安い。議決権はクラスAの1/10,000)270万株に変換した。これは約13億5,000万ドル相当の動きだ。このうち150万株はスーザン・トンプソン・バフェット財団に送られ、シャーウッド財団、ハワード・G・バフェット財団、ノボ財団にはそれぞれ40万株が割り当てられた。

「子供たちの財団への生前贈与を早めることは、バークシャーの将来の見通しに対する私の考えが何も変わっていないことを意味する」、「グレッグ・アベルは、私が彼を次期CEOにすべきだと最初に思ったときの高い期待を、十分に超えて果たしてくれている」とバフェット氏は書いた。

バークシャー・ハサウェイの次期CEOに就任するグレッグ・アベル氏は、同社の非保険事業担当副会長で、2021年にバフェット氏の後継者として指名された。

「彼は優れたマネージャーで、疲れを知らない働き者で、正直なコミュニケーションを取る人物だ。彼に長期間の在任を願う」とバフェット氏は書いた。

過去数回の書簡と同様に、バフェット氏は米国経済システムを称賛し、バークシャーの株主に対して「機会を最大化してくれたアメリカに感謝することを忘れないでほしい」と伝えた。

自身の健康状態についても更新し、「概ね気分は良い。動きは遅く、読むのがますます難しくなっているが、週5日オフィスに出社し、素晴らしい人たちと仕事をしている」と述べた。

今年に入ってバークシャー・ハサウェイの株価は10%以上上昇し、1株あたり498.65ドルとなった。月曜時点で、同社の時価総額は1兆800億ドルだ。

バフェット氏が1965年に買収したバークシャーは、ベンジャミン・ムーア・ペイント、BNSF鉄道、ビジネスワイヤ、デイリー・クイーン、フルーツ・オブ・ザ・ルーム、ガイコ、パイロット・フライングJ、シーズ・キャンディーズなど多くの事業を所有している。また、アップル、バンク・オブ・アメリカ、コカ・コーラなどの大手企業に大きな投資を行っている。

先週、バークシャーは、YouTubeでバフェット氏のAI生成画像を使った動画が流通しており、彼が実際には言っていないコメントが含まれていると警告した。

「バフェット氏は、このような詐欺動画がウイルス感染のように広がっていることを懸念している」、「バフェット氏に詳しくない人々が、これらの動画を本物だと信じ、内容に騙される可能性がある」とバークシャーは11月6日に発表した。

バフェット氏は5月に、年末に退任することを発表した。

「英雄は慎重に選び、その生き方を真似なさい」とバフェット氏は手紙を締めくくり、「完璧になることはないが、常に良くなることはできる」と付け加えた。

ニューヨークを拠点とするエポック タイムズの速報記者。