世界銀行グループのアンジェイ・バンガ総裁及び世界保健機関(WHO)のテドロス・アダノム事務局長は、ユニバーサル・ヘルス・カバレッジ(UHC)に関するハイレベルフォーラム出席のため訪日し、令和7年12月5日および6日に高市総理大臣、片山財務大臣らと一連の会談を行った。一連の会談では、国際保健分野の最重要課題であるUHCの実現に向け、日本政府と国際機関が緊密な連携を継続・強化していく方針が確認された。
高市総理への表敬訪問(12月5日)
令和7年12月5日、バンガ総裁及びテドロス事務局長は、総理大臣官邸にて高市総理を表敬訪問した。会談には片山財務大臣と上野厚生労働大臣が同席した。
席上、高市総理は、全ての人々が適切な保健医療サービスを負担可能な費用で受けられる状態であるUHCの実現に向け、世銀とWHOの果たす役割の重要性を強調した。三者は、国際社会の大きな課題であるUHC達成のため、日本、世界銀行、WHOの三者が引き続き協力していくことを確認した。

片山財務大臣との個別会談(12月6日)
総理への表敬訪問に続き、両トップは翌6日に片山財務大臣と個別に会談を行った。これらの会談は、UHCを推進するための財政面での国際協力に焦点を当てて実施された。
世界銀行 バンガ総裁との会談
片山大臣とバンガ総裁は、世界の開発課題への対応や、日本と世界銀行グループとの連携強化について意見交換を行った。国際開発金融における世界銀行グループの役割の重要性が再確認され、貧困削減や持続可能な成長に向けた継続的な協力が合意された。
WHO テドロス事務局長との会談
テドロス事務局長との会談では、UHC実現に向けた具体的な協力が主要な議題であった。両者は、会談当日に正式に立ち上げられた「UHCナレッジハブ」などの取り組みを通じて、UHC達成のための知見や経験を共有し、国際的な推進力を強化していくことを確認した。
この一連の会談は、保健と財政が不可分であるとの認識のもと、日本が国際的な保健金融の分野でリーダーシップを発揮していく姿勢を示すものとなった。
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