7年前に毒物混入事件で有罪判決を受けた中国人留学生のYang Yukai(ヤン・ユーカイ)がこのほど、米国土安全保障省の公告に掲載され、中国への強制送還を待っていることが分かった。
国土安全保障省は先日、移民・税関捜査局(ICE)が各地で拘束した重大犯罪歴を持つ不法移民のリストを公表した。性犯罪や第一級殺人未遂、薬物密輸などの罪が含まれている。ヤン・ユーカイも記載されている。
同省の発表によると、ヤンは中国出身で、ペンシルベニア州イーストンで第一級殺人未遂、加重暴行、単純暴行、無謀危険行為の罪で有罪判決を受けた。
事件は2018年に発生した。中国人留学生による毒物混入事件として社会に衝撃を与えた。ヤンはペンシルベニア州のリーハイ大学在学中、ネット上で化学物質タリウムを購入し、ルームメートの食事や飲料、洗口液に混入したとされる。被害者は飲水時に口内の灼熱感を覚え、その後、めまいや嘔吐、震えなどの症状が現れた。最終的に血液検査でタリウム中毒と判明し、症状は卒業後も改善しなかったという。
タリウムはかつてネズミ駆除剤として使用された物質だ。人体への毒性は鉛や水銀を上回るとされる。その化合物には変異原性や発がん性、催奇形性があり、食道がんや肝臓がん、大腸がんなどの発症を引き起こす可能性が指摘されている。
またヤンは、黒人のルームメートを侮辱する人種差別的な落書きをした疑いでも起訴された。警察はルームメートのベッドや机、テレビから関連する落書きを確認した。
2021年に判決が下された。ヤンは7年から20年の禁錮刑を言い渡された。ヤンが判決前に勾留されていた2年余りの期間を算入すると、す でに最低刑期を満たしたことになる。国土安全保障省によると、ヤンはICEの施設に移送されており、中国への強制送還を待っている状態だ。
リーハイ大学は1865年創立の私立研究大学で、2017年のUSニュース全米大学ランキングでは44位。同大学はニューヨークの西約75マイル、フィラデルフィアの北約70マイルに位置するペンシルベニア州ベツレヘムにある。
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