中共中央軍事委員会の副主席・張又俠が失脚した後、拘束の詳細について複数の説が伝えられている。最新情報によると、張又俠は北京内で拘束され、北京衛戍区と中央警衛局による二重監視下にあるとみられる。
張又俠が拘束された場所については少なくとも5つの説が流布している。八一大楼、京西賓館、中央党校、西山の自宅、中央党校への往路、あるいは人民大会堂で行われた会合「鴻門宴」の際に拘束したというものだ。
独立系時事評論家の蔡慎坤氏は2月23日、自身の番組で、旧正月期間中に張又俠の身柄に関する様々な情報が流れたと指摘。「張が処分された」「劉振立も含め軍内での立場を失った」とする説のほか、「張は問題なく、早期退職を承認されて深圳で年末を過ごした」との情報もあったと述べた。
また、張と劉を河北省にある中央警衛局の秘密施設に拘束し、序列5位の中央書記処書記の蔡奇が管理しているとの説も存在する。
蔡氏はさらに、最新情報では張は北京を離れておらず、拘束後も北京市内で監視下に置かれていると報告。拘束した場所に関する詳細は明かしていないが、監視下で安全は確保されており、健康上の問題はなく、家族も影響を受けていないとする。
一方、習近平の姉・齊橋橋氏が昨年11月以降、北京から深セン迎賓館に移住し、厳重な監視下に置かれ外出が制限されているとの情報もある。蔡氏は、習の母・齊心氏が深センで旧正月を過ごすため、事実上迎賓館が習近平家族の拠点となっていると指摘。情報筋によると、広東省委員会書記の黄坤明が旧正月の2日目に迎賓館を訪れ、齊心氏と面会したほか、旧同僚にも面会したという。
ただし、これらの情報の正確性については、現時点で確実な確認が取れていない。
1月24日、張又俠と劉振立の突然失脚。軍の機関紙は、社説で両者を「深刻に軍委主席責任制を踏みにじった」など5つの「深刻な」事項で非難。これにより、近年の軍上層部の人事における粛清の象徴的な事例とみて、軍内に不満が再び浮上した。
内モンゴル自治区の元官僚・杜文氏は2月23日、自身の番組で、中央軍事委が張又俠と劉振立の拘束に関してネットワーク作戦に従事した部隊に表彰令を授与したと語った。習近平が署名し、複数の部隊および個人に一等と二等の賞状が渡されたという。
また、中共中央紀委監察部元官僚である王友群氏は、張又俠の拘束に関する様々な情報は現場を生々しく描写しているが、全ての情報は確認できないと指摘。この事件は、習側による「ブラックボックス中での操作」であり、真相は隠蔽していると説明した。
王氏は、張又俠と劉振立は捜査の結果を待たぬまま、軍機関紙が社説で強烈に糾弾するかたちとなったことについて、これは過去百年の中共の内部闘争で繰り返されてきた法則だと述べた。
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