「上将斬り」の名に偽りなし 習近平が81人昇進させ66人粛清

2026/03/21
更新: 2026/03/21

中国共産党(中共)の党首・習近平が軍高層部の大規模な粛清を行い、「上将斬り」の異名をとっている。独自の集計によれば、習の就任後に81人が上将に昇進したが、一方で66人が粛清された。そのうち57人は彼自身が抜擢した人物である。

中共が軍階級制を復活させて以来、鄧小平は計17人、江沢民は79人、胡錦濤は45人を上将に昇進させた。これに対し、習近平は就任から現在までにすでに81人を上将に昇進させ、軍指導層の血を完全に入れ替えた。

しかし、この大規模な昇進の裏では、空前絶後の大粛清が進行している。特に習の3期目における粛清規模はさらに拡大している。

習の就任後に失脚、あるいは不審な動静が確認された現役・退役上将は、計66人に上る。これには公式な解任発表があった者だけでなく、任期途中の不自然な退役や、突如として消息を絶ったケースも含まれている。

そのうち、習近平以前に昇進した上将は9人:郭伯雄、徐才厚、王喜斌、田修思、王建平、房峰輝、張陽、張又侠、劉亜州。

習近平自身が昇進させた上将は57人:魏鳳和、徐粉林、魏亮、苗華、趙宗岐、鄭衛平、朱福熙、王寧、韓衛国、劉雷、于忠福、高津、李尚福、袁誉柏、呉社洲、朱生嶺、沈金龍、秦生祥、丁来杭、鄭和、安兆慶、何衛東、何平、王建武、李橋銘、周亜寧、李鳳彪、楊学軍、徐忠波、郭普校、李偉、王春寧、王秀斌、劉振立、巨乾生、汪海江、林向陽、常丁求、許学強、劉青松、呉亜男、徐徳清、秦樹桐、袁華智、李玉超、張紅兵、王強、黄銘、鄭璇、凌煥新、王厚斌、王文全、胡中明、王仁華、肖天亮、何宏軍、陳輝。

このほか、中共中央軍事委員会連合参謀部副参謀長の徐起零も、すでに失脚したか、何らかの処分を受けた可能性がある。

最近公の場に姿を見せた現役上将は、張昇民、董軍、および新しく昇進した楊志斌、韓勝延の4人のみであり、彼らは現在のところ比較的「安全」であると見なされている。

独立評論家の蔡慎坤はX上で、これほどの規模の粛清は中共の軍事史上、類を見ないと指摘した。「昇進させては解任し、一度壊して作り直す」というこの手法は、実質的に軍の既存の権力構造を暴力的に解体するものである。上将は「ハイリスクな職業」となり、将校たちの職業的な尊厳と体制への信頼感は壊滅的な打撃を受けている。その代償は、将来起こり得る戦争において計り知れないものになるだろう。

オーストラリア在住の学者・袁紅冰氏は以前、現在の中共官界において習近平に「上将斬り(上将の破壊者)」というあだ名がついていると暴露した。

袁紅冰氏は3月20日、大紀元に対し次のように語った。「習近平は軍内で何度も粛清を繰り返してきた。現在までに上将がほぼ全滅しただけでなく、粛清された中将の数はさらに多い。これは、個人の絶対独裁を狙った習近平の政治的野心と戦略が、建設途中で放棄されたビルのように、すでに『収拾不可能な政治的廃墟』と化していることを示している」。

陳鎮錦