露光装置メーカーASMLが15日に発表した2026年1~3月期決算によると、韓国が中国を抜き、ASMLの露光装置の最大市場となった。背景には、韓国の大手メモリー半導体メーカー、サムスン電子とSKハイニックスの需要拡大がある。
ブルームバーグが4月15日に、オランダに本社を置くASMLの2026年1~3月期の韓国向け半導体製造装置の出荷額は大きく増え、純売上高に占める割合は45%に達したと報じた。前期の2025年10~12月期は22%だった。
一方、台湾は同社にとって第2の市場となった。中国市場が売上高に占める割合は、前期の3分の1超から19%に低下した。ASMLはこれまで、中国市場の売上高への寄与が約20%まで下がるとの見通しを示していた。
同社の2026年1~3月期決算は、純売上高が88億ユーロ、粗利益率が53.0%、純利益が28億ユーロで、いずれも市場予想に沿った。
ASMLは個別の顧客名を明らかにしていないが、サムスン電子とSKハイニックスは世界有数のメモリー半導体メーカーとして知られる。ASMLは決算発表の中で、1~3月期の装置売上高のうち、メモリー半導体向けが半分以上を占めたと説明した。
クリストフ・フーケ最高経営責任者(CEO)は決算説明の動画で、メモリー半導体の顧客について「2026年分の供給はすでに売約済みで、供給制約は2026年以降も続く見通しだ」と述べた。
そのうえで、半導体業界の成長見通しは引き続き強まっており、主なけん引役はAIインフラへの投資だと指摘した。これにより、先端メモリーや先端ロジック半導体への需要が高まっているという。当面は供給が需要に追いつかず、AI関連に加え、スマホやパソコンなどの最終製品市場でも供給逼迫が続くとの見方を示した。
SKハイニックスは3月24日、ASMLのEUV露光装置を11兆9500億ウォンで購入すると発表した。これは、ASMLの顧客が公表した単一案件としては過去最大の受注となる。
また、米連邦議会下院は4月2日、中国共産党への半導体製造装置の輸出を規制する法案の草案を公表した。柱の一つは、ASMLのDUV露光装置の輸出を制限する内容だ。これに先立ち、アメリカと同盟国はすでに、ASMLの最先端のEUV露光装置の対中輸出を禁止している。
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