パキスタンが米軍にイランの封鎖解除を提案か? トランプ氏が否定

2026/04/21
更新: 2026/04/21

パキスタンが米軍にイラン港湾への封鎖解除を提案し、米・イランの新たな和平交渉の開始を求めたと一部メディアが報じたが、トランプ大統領はこれを否定した。

米国は先週から全てのイラン港湾を封鎖し続けている。ロイター通信が4月20日に報じたところによると、米・イラン交渉の仲介に関与しているパキスタンのアシム・ムニル陸軍参謀長がトランプ大統領に対し、イラン港湾への封鎖が交渉の大きな障害になっていると伝え、トランプ氏はその提案を検討すると応じたと、パキスタン安全保障部門の関係者が述べた。

トランプ氏は同日、「ザ・ヒル」(The Hill)の電話取材に応じてこの報道を否定した。大統領はムニル氏が「封鎖について何ら提案をしなかった」と述べた。

「封鎖は非常に強力で、効果的だ。封鎖中、彼ら(イラン)は毎日5億ドルの損失を被っている」と大統領はイランについて述べ「我々がこれを掌握しており、彼らにはコントロールできない」と語った。

J・D・ヴァンス米副大統領はパキスタンのイスラマバードを訪問し、パキスタンおよびイランとの三者会談に臨む予定だ。ただし、イラン外務省は4月20日、米国との会談開催について「いかなる決定も」下していないと表明した。

米・イラン間の2週間の停戦協定は4月22日に期限を迎える。

米軍は4月20日の前日、封鎖突破を試みたイラン貨物船を拿捕しており、イランは報復を示唆している。イラン外務省のイスマイル・バガイ報道官は20日、米国が「不合理かつ非現実的な立場に固執している」と述べた。

米国がイラン港湾への封鎖を続ける一方、イランはホルムズ海峡を一度開放した後に再び閉鎖し、貨物船への砲撃も行うなど緊張が高まっている。ホルムズ海峡は通常、世界の石油および液化天然ガス供給量の約5分の1を担っている。

停戦協定が破綻し湾岸地域の交通が最小限にとどまるとの懸念から、20日の世界原油価格は6%超上昇し、株式市場も変動した。国際原油の指標であるブレント原油は同日、約1バレル94ドルまで上昇し、米国指標のWTI原油は約1バレル88ドルとなった。

米国自動車協会(AAA)のデータによると、4月20日午前の米国の平均ガソリン価格は1ガロン4ドルだった。

米国のガソリン価格がいつ下落するかを問われたトランプ氏は、「この紛争が終われば」と「ザ・ヒル」に語り、イラン戦争の終結を念頭に置いていることを示した。

林燕