トランプ大統領 対イラン戦争再開の可否を検討か

2026/05/23
更新: 2026/05/23

トランプ大統領が22日午前、国家安全保障顧問チームを招集して会議を開き、イランに対する戦争の再開について協議したと米メディアAxiosが2人の米政府当局者の話として、同日報じた。

情報筋によると、交渉が土壇場で突破口を開かない限り、大統領はイランへの新たな軍事攻撃を真剣に検討しているという。

一方、パキスタンのアシム・ムニール陸軍元帥はイランを訪問し、米イラン間の溝を最後の段階で埋め、戦火の再燃を防ぐための努力を図っている。カタール代表団も同日、イランの首都テヘランに到着し、調停活動を支援している。

ムニール元帥は翌23日、イラン革命防衛隊のアフマド・ワヒーディー司令官と会談する予定で、ワヒーディー氏はイランの意思決定過程における重要人物とされる。

外交の進展を把握する米政府当局者の一人はイランとの交渉について「非常に難航している」と述べた。別の当局者は、交渉文書の草案が「毎日のように行き来しているが、進展はほとんどない」と明かした。

22日午前の国家安全保障会議にはバンス副大統領、ピート・ヘグセス国防長官、ジョン・ラトクリフCIA長官、スージー・ワイルズ大統領首席補佐官らが出席した。マルコ・ルビオ国務長官はヨーロッパ滞在中、ダン・ケイン統合参謀本部議長は海軍士官学校の卒業式出席のため、それぞれ欠席した。

会議ではトランプ大統領が交渉の進捗状況と、交渉が決裂した場合の各種シナリオについて説明を受けたとされる。

会議終了から数時間後、ホワイトハウスはトランプ大統領の週末の日程変更を発表した。大統領は22日夜にニューヨークで演説した後、ニュージャージー州ベッドミンスターのゴルフクラブには向かわず、ワシントンに戻ることになった。

トランプ大統領自身もソーシャルメディア「トゥルース・ソーシャル」に投稿し「政府の公務と、アメリカ合衆国への愛ゆえに」息子のドナルド・ジュニア氏の週末の結婚式には出席しないと表明した。大統領は「この重要な時期に、私はワシントンD.C.のホワイトハウスにとどまらなければならないと感じている」と記した。

現時点では、トランプ大統領がイランに対する戦争の再開を決断したとの兆候は一切出ていない。

イラン外務省は22日、交渉は継続中だが、合意には程遠いと表明した。イラン革命防衛隊系の半官製通信社タスニムは、イランの交渉団に近い消息筋の話として「争点についての協議は継続中であり、最終的な結果にはまだ至っていない」と伝えた。

イラン側の消息筋によると、現在の焦点は「戦争の終結」であり、それが実現するまで他の問題については交渉に応じないとしている。

タスニムはさらに、軍関係者の消息筋の話として、イラン軍は米国との再戦に備えており、「全く新たかつ具体的な」方法で米国とその同盟国を標的にする「第三の闘い」と呼ばれる新たな作戦計画を策定したと報じた。

林燕