韓国の大学生がカンボジアで拘束され、拷問を受けた末に殺害された事件で、カンボジア・カンポット州初級裁判所は5月27日、中国籍の男6人に終身刑を言い渡した。6人は拷問や残虐な虐待、殺人に共同で関与したとして有罪となった。柬中時報が報じた。
終身刑を言い渡されたのは、リー・シンポン(34)、リウ・ハオシン(30)、ジュー・レンジョー(43)、イン・ソンワン(54)、ジン・ティエンロン(44)とリー・グアンハオ(35)。
死亡したパク・ミンホさんは、韓国・忠清南道の大学に通う学生で、事件当時22歳だった。
カンボジア警察の調べによると、パクさんは現地で高収入の仕事があるとの話を信じ、昨年7月17日にカンボジアに入国した。その後、犯罪グループに拘束され、オンライン詐欺への関与を強要されたうえ、恐喝を受けていた。
2025年8月8日未明、カンボジア警察が不審な車両を停止させたところ、車内から多数の傷がある男性の遺体が見つかった。後に、遺体は行方不明になっていたパクさんと確認された。
カンボジア内務省はこれまでに、司法解剖の結果、パクさんが生前に鈍器で激しい暴行を受け、長期間にわたって虐待されていたと明らかにしている。遺体には多数のあざや傷跡が残っていたという。
警察はその後、捜査を進め、中国籍の容疑者らを相次いで逮捕した。
容疑者の供述を受け、警察はボコール山にある別荘を捜索した。その結果、この別荘がオンライン詐欺の拠点として使われ、被害者もここで違法に拘束され、虐待を受けていたことが分かった。
裁判所は、検察側が提出した証拠や事実関係、法的根拠に基づき、中国籍の被告6人の犯罪事実は十分に立証されたと判断した。そのうえで、6人に終身刑を言い渡した。
また、この事件の主犯格とされるのは、中国籍の咸容疑者(42)だ。捜査によると、咸容疑者は長年タイに居住し、カンボジアでのオンライン詐欺や関連犯罪を遠隔で指揮していた疑いがある。今年初め、当局は国際的な追跡捜査を行い、最終的にタイ・パタヤで咸容疑者を逮捕した。
この事件は、韓国社会に大きな衝撃を与えた。韓国政府は昨年10月、カンボジアの一部地域に旅行禁止措置を発表し、現地の大規模な詐欺拠点の摘発を支援するため、合同チームを派遣した。
韓国メディアはこれまでに、カンボジアの詐欺拠点の多くが中国人によって運営されていると報じている。拠点内では、拘束された人々が「詐欺のノルマ」を達成できないとして暴行を受けるほか、拷問や殺害、臓器収奪の被害も報告されているという。
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