ルビオ国務長官 中国政府との接触のたびにスカボロー礁問題を提起

2026/06/03
更新: 2026/06/03

マルコ・ルビオ米国務長官は2日、上院外交委員会の公聴会で、米国は中国共産党(中共)によるスカボロー礁での活動を強く懸念しており、中国側との接触のたびに同問題を提起していると述べた。

ルビオ国務長官は同日の公聴会で出席上院議員らに対し、次のように語った。

「われわれがスカボロー礁を強く懸念していることは明らかだ。ここ数日、われわれはすでに(動向を)注視している。われわれは非常に明確な立場を表明した。この問題は中国側との最初の会談でも提起した」

「中国側との接触のたびに、この問題は必ず取り上げてきた。最近も外交チャンネルを通じて改めて提起した。われわれはスカボロー礁付近における中国側の最近の活動、および領土主張の根拠として主張されているとみられるインフラ建設を強く懸念している。こうした主張については、わが国は長年にわたり法的根拠を欠くと認識してきた」

スカボロー礁は国際的には「スカボロー浅瀬(Scarborough Shoal)」と呼ばれ、フィリピン側は「バホ・デ・マシンロック(Bajo de Masinloc)」と称され、長年にわたり、中共とフィリピンの間で主権をめぐる摩擦の焦点となってきた。

先週、米国とフィリピンはスカボロー礁付近で合同哨戒を実施した。主権係争海域において同盟としての立場を堅持する強固な意志を示すことが目的だった。衛星画像からは、中共が南シナ海のこの係争地点で新たな軍事施設およびインフラ建設に着手している可能性が示されており、今回の米比合同軍事行動はフィリピンが中共政府の動向に抱く懸念と、両国が連携して対応する姿勢を反映したものだ。

フィリピン国防相は30日、今月上旬にトランプ米大統領と中共党首の習近平が首脳会談を行って以降、米中間の緊張が最近やや緩和したにもかかわらず、フィリピンは中共から受ける「深刻な脅威」に引き続き対処していると述べた。

31日、中共は軍がスカボロー礁付近で「戦備警備哨戒を展開した」と公式発表した。同日、中共海警もスカボロー礁およびその周辺海域で法執行巡視を実施したと表明した。

近年、南シナ海では中比両国の海上対峙が頻発しており、フィリピン船舶の損傷や乗組員の負傷につながる事態が繰り返されている。

中共は「九段線」を根拠に南シナ海の90%に相当する海域での主権を主張しているが、一部の海域はベトナム、マレーシア、ブルネイ、インドネシア、フィリピンの排他的経済水域と重複し、争議を引き起こしている。スカボロー礁は南シナ海における多数の係争島嶼のひとつである。

2016年7月12日、ハーグの国際仲裁裁判所は、中共の「九段線」に基づく南シナ海での主権主張には法的根拠がないとの裁定を下した。中共はこの裁定を認めないと宣言した。

中共は昨年、スカボロー礁に「国家級自然保護区」を設置すると表明し、フィリピンの反発を招いた。ルビオ長官も当時、中共の行動は地域の安定を損なうものだと批判していた。

張婷