北京、上海、広州などの大都市で、犬や猫を時間単位で借りる「ペットレンタル」が広がっている。
飼い主が自宅のペットを貸し出し、利用者は料金を支払って散歩や触れ合いを楽しむ新たなサービスである。
専用アプリでは、犬や猫の写真や性格、年齢、評価などを確認し、1時間単位で予約できる仕組みとなっている。
料金は犬で1時間20~60元(約400~1200円)が一般的だが、人気の猫では1時間300元(約6千円)に達するケースもある。
背景には消費の変化がある。調査では約18%がペットによる癒やしや心の満足を求めており、モノよりも感情的な満足に支出が向かう傾向を示している。
同時に、中国の若者を取り巻く生活環境の厳しさも無視できない。高い家賃や長時間労働、将来不安により、ペットを飼いたくても飼えない層が一定数存在する。
その結果、「飼う責任は負えないが、癒やしは欲しい」という需要が生まれ、ペットを「所有するのではなく利用する」という新たな形が広がったのである。
一方で、「動物にストレスを与えるのではないか」「ペットに拒否する権利はあるのか」といった倫理面の議論も起きている。
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