中国 「フルーツ界のエルメス」と話題も「普通のリンゴ」と冷めた声

リンゴ1個約1万円 上海に「リンゴ専門店」

2026/07/30
更新: 2026/07/30

「リンゴ1個が約1万円」そんな驚きの専門店が、中国・上海で話題になっている。

店は上海市内にオープンした「μήλο(ミロ)」というリンゴ専門店。店名はギリシャ語で「リンゴ」を意味し、その名の通り、店内にはリンゴとリンゴジュースだけが並ぶ。

店には20種類以上のリンゴが並び、日本でも知られる「ふじ」から、高級品種まで幅広く扱っている。高級品種はガラスケースに飾られ、宝石のように1個ずつ販売されている。

中でも注目を集めたのが、中国・雲南省産の「雲南レッドローズ(雲南紅玫瑰)」価格は1個399元(約1万円)。さらに、9種類のリンゴを詰め合わせたセットは3591元(約8万7千円)で、「フルーツ界のエルメス」とも呼ばれている。

店では「皮ごと食べられる」「洗わずそのまま食べられる」「甘さ9、酸味1」といった特徴をアピールしている。

一方、同じ「雲南レッドローズ」は中国のネット通販では1個数百円ほどで販売している。約1万円で売る専門店の価格は、およそ30倍にもなる計算で、「高すぎる」「ぼったくりではないか」と驚く声が相次いだ。

実際に購入した人からは、「普通のリンゴと大差ない」「『ライチ風味』と書かれていたが、ライチの味はほとんど感じなかった」といった否定的な声が目立った。一方で、少数ながら「食感や香りは普通のリンゴよりやや良い」と評価する人もいた。

専門家は、高額な価格設定そのものが話題を呼び、集客や知名度向上につなげるマーケティング手法だと分析する。味だけでなく、「一度食べてみたい」「SNSで話題の商品を試してみたい」という体験価値を売るビジネスとして注目を集めている。

李凌
中国出身で、日本に帰化したエポックタイムズ記者。中国関連報道を担当。大学で経済学を専攻し、中国社会・経済・人権問題を中心に取材・執筆を行う。真実と伝統を大切に、中国の真実の姿を、ありのままに、わかりやすく伝えます!