中国で、夏休みの習い事教室から子どもたちが減っている。例年ならにぎわう絵画やダンス、音楽などの教室で、今年は「生徒が集まらない」という声が相次いでいる。
ある教室経営者はSNSで、「絵画はゼロ、ダンスは3人、ドラムとギターは1人ずつ」と今年の状況を紹介した。昨年は満員だったクラスが、今年は生徒1人というケースもあるという。
夏休みは本来、こうした教室にとって最大のかき入れ時だ。それだけに業界からは、「夏に集まらなければ、秋以降はどうすればいいのか」と不安の声が上がっている。
背景にあるとみられるのが、家計の節約だ。
中国ではこれまで、「子どもをスタートラインで負けさせたくない」という親心から、ピアノや絵画、スポーツなど複数の習い事に通わせる家庭も珍しくなかった。周囲の子が習えば「うちの子も」と、教育費を競うようにかける風潮もあった。
しかし景気の低迷が長引き、収入への不安が強まるなか、住宅ローンや車のローンなど毎月の支払いを抱える家庭では、習い事も見直しの対象になっている。
特にピアノや美術、馬術などは、長く続けなければ成果が見えにくいうえ、費用もかさむ。生活に余裕がなくなれば、削られやすい支出でもある。
かつては子どもの将来のために惜しまず使ったお金を、今は家族の暮らしを守るために残す。中国の中間層の財布は、それだけ慎重になっている。
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