NVIDIA CEO 登壇中にトランプ大統領から電話 AI減速論を批判「データセンターは未来の石油」

2026/09/15
更新: 2026/09/15

ロサンゼルスで開催されたテクノロジーイベント「All-In Summit」で、米半導体大手エヌビディア(NVIDIA)のジェンスン・フアン最高経営責任者(CEO)が登壇中、ドナルド・トランプ米大統領から突然電話を受けた。フアン氏が通話を会場のスピーカーにつなぐと、トランプ氏はAI開発を減速させるべきだとする主張や、データセンター建設への反対論を強く批判した。通話は約5分間に及び、動画はX上で広く拡散した。

「スピーカーにできない」会場を沸かせたやり取り

フアン氏がステージ上で参加者らと対談していた最中、携帯電話が鳴った。発信者はトランプ氏だった。

フアン氏は電話に出ると、会場の参加者にも通話を聞かせるため、スピーカーに切り替えようとした。これに対しトランプ氏は、「ジェンスンは誰にもまねできないほど複雑なコンピューターチップを開発できるのに、私をスピーカーにする方法が分からない」と冗談を飛ばし、会場の笑いを誘った。

AI減速論を批判、「中国を利する」と主張

トランプ氏は、ロボットやAIが世界を支配するとの見方を「でっち上げだ」と一蹴した。AI開発を減速させるべきだとする主張についても、政治的な勢力や中国など、AI開発の進展を望まない者たちを利するとの見方を示した。

トランプ氏はデータセンター建設への反対論についても、次のように語った。

「データセンターは素晴らしい。人々を豊かにし、州を豊かにする。今後20〜25年における石油だ」

「建設に反対する人々は、建設を望まない者たちの思うつぼにはまっている。政治的な勢力かもしれないし、中国かもしれない」

データセンターは「今後20〜25年の石油」

トランプ氏は、データセンターについて「今後20〜25年における石油だ」と主張し、「インターネットを上回る規模になる」と強調した。AI開発については、慎重に進める必要があるとしつつも、業界全体を止めることはしないとの考えを改めて示した。

また、「叔父がマサチューセッツ工科大学で40年以上、教授を務めていた。だから私にはその遺伝子があり、AIを理解している」と冗談交じりに語った。

トランプ氏は、「AIで勝つ者がすべてを勝ち取る」と述べ、米国には20兆ドル(約3000兆円)の投資が流入しているとも語った。

フアンCEO「米国の全員がAI競争に勝てるように」

これに対しフアン氏は、「おっしゃる通りです。私たちはそのような事態を起こさせません」と応じ、次のように語った。

「米国のAI競争で、あらゆる業界、すべての企業、すべての州、そしてすべての人が勝てるようにしていきます」

フアン氏の発言には、会場から拍手が起きた。この予期せぬ電話でのやり取りを収めた動画は、その後、X上で広く共有・拡散された。

唐鳳