中国の自動車輸入49%減 高級車販売も低迷 マセラティは約8割減

2026/10/27
更新: 2026/10/27

中国経済の成長が鈍化し、消費者が支出に慎重になるなか、輸入高級車市場の低迷が続いている。最新のデータによると、2026年9月の中国の自動車輸入台数は前年同月比49%減となり、8月に続いて前年同月のほぼ半分に落ち込んだ。高級車の主要市場である中国の主要都市でも販売が急減し、一部の超高級ブランドでは販売台数が大幅に減少した。

中国乗用車市場情報聯席分会の崔東樹秘書長は10月25日、9月の自動車輸入台数が2万1000台となり、前年同月比49%減、前月比6%減だったと発表した。8月も2万3000台にとどまり、前年同月比51%減、前月比48%減となっていた。

今年1~9月の累計輸入台数は29万台で、前年同期比20%減少した。

輸入車の小売販売も振るわない。9月の販売台数は前年同月比39%減の2万9000台、1~9月の累計では前年同期比32%減の28万台だった。

崔氏によると、中国国内で生産される高級車も輸入高級車も需要が低迷しており、北京、上海、杭州、成都、深圳など、従来から富裕層の消費が盛んな地域でも厳しい販売環境が続いている。都市別では、9月の広州の輸入車販売台数が前年同月比46%減となり、南京、鄭州、成都、杭州でも40%以上減少した。

超高級ブランドの販売減は、さらに顕著だ。中国の経済メディア「第一財経」が10月26日に報じたところによると、9月のマセラティの販売台数は前年同月比79.5%減の17台、ランボルギーニは63.8%減の21台、フェラーリは48.8%減の22台、ベントレーは40%減の99台だった。ジャガーは前年同月の1937台から6台に落ち込み、99.7%減となった。

輸入高級車の需要が冷え込む背景には、中国経済の成長鈍化や不動産市場の低迷、消費者心理の悪化がある。AP通信も以前、こうした要因がヨーロッパの高級車メーカーの中国での販売に影響していると報じていた。

一方、中国メーカーの新エネルギー車が急速に台頭し、中価格帯から高価格帯まで車種を拡充している。買い替え補助金などの政策も市場に影響を与えている。より手頃な価格の車種を選ぶ消費者もおり、輸入高級車を取り巻く競争は一段と激しくなっている。

夏松