日米豪印4か国の協力枠組み「クアッド」の外相会合が10月31日、米アトランタで開かれた。会合後に発表した共同声明は、信頼できる世界的なサプライチェーンの構築に全力で取り組むとし、輸出規制や非市場的な行為を通じた、いわゆる「経済的威圧」に深刻な懸念を表明した。
声明では具体的な国名を挙げなかったが、日本はこれまで、中国共産党(中共)による重要鉱物の輸出制限を厳しく批判していた。
4か国の外相はまた、自由で開かれたインド太平洋の実現を支持する姿勢を改めて示し、ホルムズ海峡、紅海、バベルマンデブ海峡で航行の自由を維持することが「絶対に必要」であると強調した。
4か国外相の会合は今年3回目である。来月、マニラで開かれる東南アジア諸国連合(ASEAN)首脳会議に合わせ、4か国の首脳が初の正式会合を開く予定で、準備が急ピッチで進められているという。
クアッド外相会合の後、アトランタで2日間にわたって開かれたG20外相会合も閉幕した。ロシアのラブロフ外相も出席し、G20加盟国間の根深い対立が改めて浮き彫りとなった。
カナダのアナンド外相は単独インタビューで、非公開会合の際、ラブロフ氏の目を直視し、ロシア軍によるウクライナへのさらなる違法な侵攻、ウクライナの子どもの連れ去り、黒海でのウクライナ船舶への攻撃を強く非難したと明らかにした。ロシア側は、ロシア政府の立場に変わりはなく、ウクライナがロシアの安全保障に軍事的な脅威をもたらすことは決して受け入れないと応じた。
複雑な地政学的対立が続く中、議長を務めたルビオ米国務長官は夕食会で、各国に実務的な協力を呼びかけた。各国の利益は必ずしも一致しないものの、利益を共有する分野では、世界的な課題に協力して取り組むべきだと強調した。
ルビオ氏はまた、今回の外相会合が、12月中旬にマイアミのトランプ氏のゴルフリゾートで開催予定のG20首脳会議の土台となることを期待すると述べた。
『ニュース直撃』制作チーム
(責任編集:劉明)
ご利用上の不明点は ヘルプセンター にお問い合わせください。