デンマーク自冶領グリーンランドの国営通信事業社テレ・グリーンランドは、次世代通信規格5Gの構築にスウェーデンの通信機器大手・エリクソンを選定した。米国は夏以降、同盟国や友好国に対して、5G網構築から、中国政府と強い繋がりを持つ中国の通信機器メーカー華為技術を排除するよう呼びかけていた。
「5Gはグリーンランドに設置予定だが、具体的な日程はまだ決まっていない」と、テレ・グリーンランドのクリスチャン・レイネート・デイビッドセン(Kristian Reinert Davidsen)最高経営責任者(CEO)は、地元放送局KNRに語った。
デンマークの華為技術の広報担当は、グリーンランドの5G網建設計画の予定はないと述べた。
テレ・グリーンランドのスティーネ・ボッセ(Stine Bosse)会長はロイター通信に対して、テレ・グリーンランドは、広義の品質、価格、セキュリティなどの問題を考慮して、同社を選択したと述べた。エリクソン社はグリーンランドで現在、4Gネットワークを提供している。
「どのネットワークが最適かを言うのは難しい」「全体的な観点からエリクソンを選択した」とデイビッドセンCEOはKNRの取材に、選別理由については言葉をにごした。
米紙ウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)は今年3月、米トランプ政権がドイツなど同盟国や友好国の政府に対して、5 G通信網で華為技術(ファーウェイ)製品を採用すれば、機密情報の共有を制限すると警告したと報じた。
ドイツでは12月、現地有力通信事業社が5G網構築に華為技術とフィンランドの電気通信機器メーカーのノキアを選定した。
(翻訳編集・佐渡道世)
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