中国国産EVによる運転支援機能作動中の事故が起きた。さらに、事故動画を拡散したネットユーザーが警察に呼び出され、保証書を書かされたとの情報も出ている。
中国メディア「新黄河」によると、2026年3月9日、重慶市黔江区(けんこうく)の市街地を通る国道で、ファーウェイ傘下「鴻蒙智行(HIMA)」の車両が運転支援機能作動中とされる状態で、道路を横断していた2歳の幼児に衝突した。
この事故について、鴻蒙智行は「幼児に大きな問題はない」としたうえで、「今回の件は車両の問題ではない」と説明したが、具体的な根拠は示していない。この話題は3月28日、中国のSNSでトレンド入りし、大きな関心を集めた。
業界関係者は、同社が強調してきた衝突回避機能が、今回の低速での歩行者の飛び出しに対応できなかったと指摘。また、「問題なし」とする対応についても、宣伝と実態のずれを疑問視する声が出ている。
ファーウェイはこれまで、「運転支援があれば車内で眠ることも可能」「飲酒しても代行は不要」などと宣伝し、「事故を起こす方が難しい」とする趣旨の発信も行ってきた。さらに、2025年には「飛び出し」回避の映像を公開するなど、安全性を繰り返し強調してきたが、今回の事故ではその機能は働かなかったとみられる。
一方で、事故動画を転送したネットユーザーがファーウェイ側に通報された結果、警察に呼び出され、「今後、ファーウェイに関する否定的な情報は一切拡散しない」とする保証書を書かされた。
ファーウェイの電気自動車をめぐっては事故が相次いでいる。2026年1月には湖南省長沙市で、運転支援機能使用中の車が清掃作業員に衝突する事故が発生したが軽傷にとどまった。2025年11月にはHIMAの「問界M7」が歩行者をはね、死亡する事故も起きている。
こうした事故のたびに、「EVを買うならテスラ、国産なら何が起きても泣き寝入りになる」といった書き込みが必ず見られる。外国産か国産かという選択そのものが、事故後の対応を左右するとの受け止めが広がっている。
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