中国の牛乳市場で、値下げ競争が一段と激しくなっている。これまで高級品とされてきた商品も値下げに踏み切った。
中国メディアの報道によると、「特侖蘇」、「伊利金典」といった高級ブランドの牛乳は従来49.9元(約1150円)前後だったが、現在は39.9元(約920円)程度まで下がり、約2割の値引きとなっている。
背景には原料価格の下落がある。2026年3月時点で、生乳は1キロ約3.03元(約70円)と、ピーク時より3割以上下落した。生産コストを下回る水準となり、業界の8割以上が赤字とされる。原料生産大手の「現代牧業」も、2025年に約11億2900万元(約260億円)の赤字を計上した。
中国の乳業大手も影響を受けている。中国の乳業最大手の一つ・蒙牛(モンニュウ)の最新決算では、主力の牛乳事業が落ち込み、特に常温保存タイプの牛乳が全体の業績を押し下げた。
また、価格下落により、牧場から安く仕入れた原料を使う中小メーカーが増加。こうした企業は低価格を武器に、小売りの自社ブランド商品として販売を広げており、大手ブランドの売り場を奪う動きも出ている。
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