中国 中国の病院で波紋 命を預ける相手は誰?

診察中、医師がAIに薬を相談 患者家族が不安に=中国

2026/11/01
更新: 2026/10/31

診察室で医師が「ちょっと調べます」とスマホを操作。

専門資料を確認しているのかと思ったら、実はAIに相談していた。そんな出来事が中国の病院で波紋を広げている。

江蘇省徐州市の病院で10月25日、高血圧の祖母を連れて受診した男性が、医師が中国製AI「豆包(ドウバオ)」を使って薬を調べていることに気づいた。

祖母には特定の降圧薬へのアレルギーがあり、尿酸値も高かった。男性はAIを参考にした処方に不安を感じ、その医師が出す薬を受け取らず、従来の薬を使い続けることにしたという。

動画がネットに投稿されると、「医師までAIに頼るなら、病院に行く意味があるのか」「患者が医師に求めているのは、AIの答えではなく、専門家としての確かな判断だ」と疑問の声が上がった。

一方で、薬の副作用などを確認するためにAIを活用することは問題ないとの意見もあり、議論が広がった。

病院側は27日、医師は新しい薬が患者に適しているかをAIで調べたものの、不適切と判断して処方しなかったと説明。最終的な判断は医師が行うと強調した。

それにしても、自分の命を預ける医師が、目の前でAIに薬を相談しているとは。AI時代ならではの、何とも恐ろしい診察室の一幕である。

李凌
中国出身で、日本に帰化したエポックタイムズ記者。中国関連報道を担当。大学で経済学を専攻し、中国社会・経済・人権問題を中心に取材・執筆を行う。真実と伝統を大切に、中国の真実の姿を、ありのままに、わかりやすく伝えます!