青海省、渡り鳥の死因は鳥インフルエンザと確認

2005/05/22
更新: 2005/05/22

【大紀元日本5月22日】中国農業部は21日、中国西部の青海省で今月初旬に発見された死んだ渡り鳥を検査したところ、死因は鳥インフルエンザであることを確認したと発表した。

新華ネットが21日報道したところによると、ハルビン獣医研究所鳥インフルエンザ研究実験室が、 5月4日に青海省剛察県泉吉郷で発見された死んだ渡り鳥を検査したところ、H5N1型鳥インフルエンザウィルスに感染していたことがわかった。同型ウイルスの感染で東南アジアではすでに50人が死亡した。

農業部によると、このウイルスは、他の鳥や人間には感染していないが、安全のため周辺地域を閉鎖し、拡散防止の緊急対策をとっているという。

感染が確認された渡り鳥の死骸は、観光地の青海湖国家級自然保護区で発見され、観光客に人気のインドガン。青海省林業局によると、5月4日から6日の間、青海湖の鳥島、泉湾などで、約150羽の鳥の死骸が発見された。鳥インフルエンザウイルス感染の疑いに対して、当初現地政府は、鳥インフルエンザウイルスなどの可能性を否定した。

中国では昨年1月から3月にかけ、全国に鳥インフルエンザが拡大した。同7月に安徽省で再発したが、それ以降感染例は報告されていない。