120キロ遠泳 台湾震災支援に「謝謝」伝える 被災地の青年6人

2011/09/21
更新: 2011/09/21

【大紀元日本9月21日】東日本大震災後、約200億円の義援金を送り支援してくれた台湾の人々への感謝を日本から泳いで伝えようと、被災地出身の青年6人が17日、日本最西端の沖縄県・与那国島を出発した。流れの速い太平洋の黒潮を横断、台風15号の荒波にも負けず、19日に台湾北東部・宜蘭県蘇澳に無事到着した。

6人はリレー形式で昼夜通して30分ずつ交代しながら、日台間の約120キロを泳ぎ切った。19日朝には、台湾側から約170人もが海に入り、はるばる日本から泳いで来た青年たちを豆腐岬まで迎えた。

遠泳の発起人はライフセーバーの鈴木一也さん(31)。他の5人もいずれも水泳選手で、鈴木さんは当日前に数回、コース一部を試泳するなどして備えていたという。

6人が使っていたバトンの中には、被災地の東北3県-岩手、宮城、福島の知事からの感謝のメッセージが入れられており、無事、台湾側へ届けられた。上陸後、台湾宜蘭県庁より歓迎式が催された。リーダーの鈴木さんは「長旅でしたが、台湾の人たちの笑顔を見て疲れが吹き飛びました」と話した。

沖に出た大勢の台湾の人々から歓迎されるリーダー・鈴木一也さんら遠泳メンバー(中央社)

海岸で迎える地元の子供たち(中央社)

海岸で迎える地元の子供たち(中央社)

迎えた台湾の人と抱き合うリーダー・鈴木一也さん(中央社)

(柏 明俊)

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