赤ペンキ騒動の党、沖縄の「国連認定」反日組織とも接触

元暴力団幹部が総裁をつとめる「中華統一促進党」
「赤ペンキ男」陳清峰の所属する中華統一促進党は、過激な政治活動を展開していることで知られる。中国国民党政権(外省人・在大中国人)による民衆弾圧二二八事件70周年をむかえた2017年2月28日、党員は蒋介石像の首を切断するなどして破壊した。
同党は反日活動も行っている。2017年4月、李承龍・前台北市議員ら党員は、台南市の烏山頭ダムで日本人技師・八田與一の銅像を損壊し、その様子を撮影した動画をインターネットに上げた。同年10月、台北市内の小学校にある日本統治時代のこま犬の石像を破壊した。
中央通信社によると台南地方法院(地裁)は今年3月8日、器物損壊罪で、李被告に懲役5ケ月の有罪判決を下した。裁判官は「法治に対する考えに深刻な問題あり」と指摘したという。
中華統一促進党の総裁は、台湾の3大暴力団のひとつ「竹聯幇」の元幹部・張安楽氏。「白狼(白いオオカミ)」の異名で知られる。米国で1985年、暗殺や麻薬密売の罪で10年間服役。台湾に戻ったが、脅迫容疑などの事件関与で捜査対象となり1996年、中国に逃亡した。
米インディアナ州バルパライソ大学の歴史学助教授で北京大学卒シャ・ユン氏は英字ディプロマットへの寄稿文で、張氏は「17年間の本土滞在中、共産主義が13億人を貧困から救い出し、中国の主権を守ったという、中国共産党の功績を目にした」と説いている。
共産党の「正当性」を目撃した張氏は2013年6月、台湾に帰国。直後に台北の空港で有価証券偽造の疑いなどで逮捕されたが、保釈金を払い、まもなく保釈された。
張氏は2014年4月、中国共産党政権寄りの貿易協定に反対して立法府を占拠した学生運動「ひまわり運動」で、学生たちを侮辱する発言を立法府付近で街宣車から繰り返した。張氏が引き連れた組織メンバーと治安維持部隊はもみ合いになった。
中華統一促進党と、沖縄や中国本土で活動する「中華民族琉球特別自治区準備委員会」
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