大紀元時報

<オピニオン>ウイルス付きの「一帯一路」

2020年03月24日 14時42分
2020年3月16日、ローマ。中共ウイルス感染患者を運ぶ医療スタッフ(Andreas Solaro /AFP via Getty Images)
2020年3月16日、ローマ。中共ウイルス感染患者を運ぶ医療スタッフ(Andreas Solaro /AFP via Getty Images)

中共ウイルスの感染拡大が続く中、世界の目はイタリアに注がれている。イタリアでの死者数が中国を上回り、急増しているからだ。もちろん中国のデータは信頼性に欠けるが、イタリアの致死率は尋常ではない。

3月23日、中国は中共ウイルス(武漢肺炎)による死者数が3270人に達したと発表した。一方、イタリアの死者数は5476人で、引き続き増加している。

他に感染が深刻なのはイラン、スペイン、フランスで、それぞれ死者1812人、2206人、674人である。

中国とイランは過小報告している可能性が高いが、イタリア、スペイン、フランスの数字は比較的正確と言えるだろう。それでは、なぜイタリアだけ突出して被害が大きいのか。

なぜイタリアなのか    

巷では、この疑問について様々な意見がある。イタリアの高齢者の人口比率が高いことや、医療体制の不備などが指摘されている。しかし、このパンデミックの真の原因は「グローバル化」であると私は思っている。

イタリアの政治家は、二つの大きな過ちを犯した。

一つめは、大勢の中国移民を受け入れたことである。現在、およそ32万人の中国人がイタリアに居住し、その多くが感染の最も深刻な北イタリアに集中している。不法移民を合わせれば、人数はもっと多くなるだろう。

二つめは、中国共産党と締結した「一帯一路」プロジェクトである。これは、中国共産党が他国を支配し、アメリカを排除することを狙った巨大な経済圏構想である。

3月20日にUncoverDC.comで「なぜイタリアなのか?」という文章を掲載した記者は、ニューヨーク・タイムスの記事を探し出した。

2010年、ニューヨーク・タイムスは「中国人がメイド・イン・イタリアを変える」という記事を掲載した。80年代末ごろから中国移民がイタリアに押し寄せ、乱立した繊維工場で働いた。由緒ある「メイド・イン・イタリア」は、実は低賃金の中国人労働者によって支えられていたのである。

そして、今からちょうど一年前、イタリア政府と中国共産党は「一帯一路」で協力する覚書を交わした。当時は予測しなかったであろうが、この「一帯一路」にはウイルスが付帯していたのである。

中国から発生したこの世界的なパンデミックに直面し、世界の指導者たちは真剣に考えているだろう。中国共産党との経済関係を見直すべきであると。

中国共産党によるグローバル化の脅威

パンデミックは多くの国を目覚めさせた。中国に医療品や部品など生活必需品に欠かせないものまで依存することは非常に危険である。

これまで、欧米諸国のエリートたちはバラ色のグローバル化を謳い、将来の行くべき道だと示唆していた。しかし、敵意に満ちた外国勢力、特に中国に自国の安全保障やITのインフラを託し、医療品まで依存することは、非常な危険な賭けである。

アメリカ政府が中国とデカップリング(分断)する理由はたくさんある。中国政府は香港の民主化デモを弾圧し、NBA幹部の香港支持のツイートに圧力をかけ、ウイグルで巨大な収容所を建設した。トランプ政権は中国から離れ、経済やITのインフラ依存をやめるべきである。

中国共産党は敵意に満ちた勢力

もし中国政権が昨年11月~1月にかけて正直に情報を公開したなら、ウイルス感染は世界に広がっていなかっただろう。

中国共産党は1月中旬までWHOに嘘をつき、トランプ政権も実状を知らされなかった。当時、中国は真実を訴えた医師たちを逮捕し、必死に情報を隠蔽していたのである。

更に、中国はウイルスの根源はアメリカだという偽情報を流し、アメリカが大きく依存している医薬品原料の輸出をストップする可能性をチラつかせている。

これが信頼できるビジネス・パートナーと言えるだろうか。明らかに、中国は友好的な国家ではない。

中国共産党は敵意に満ちた勢力であり、ずっと前から世界各国は警戒すべきだったのだ。


執筆者:ブライアン・ケーツ(Brian Cate)

アメリカ南テキサス在住のコラムニスト。著書に『Nobody Asked For My Opinion … But Here It Is Anyway!』がある。

※この記事は執筆者の見解を示すもので、必ずしも本サイトの立場を反映したわけではありません。ご了承ください。

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