大紀元時報

新たな領域「宇宙」も 日米協力強化 岸防衛相は米宇宙司令官と会談

2021年5月23日 00時27分
4月22日、航空自衛隊の井筒俊二航空幕僚長は訪問した米国宇宙軍司令官のジェームズ・ディキンソン陸軍大将と会談し、日米の宇宙統合・協力の将来像について意見交換を行った(U.S. Air Force Staff Sgt. Dennis Hoffman)
4月22日、航空自衛隊の井筒俊二航空幕僚長は訪問した米国宇宙軍司令官のジェームズ・ディキンソン陸軍大将と会談し、日米の宇宙統合・協力の将来像について意見交換を行った(U.S. Air Force Staff Sgt. Dennis Hoffman)

岸信夫防衛相は5月21日、防衛省で、米宇宙コマンド司令官ジェームズ・ディキンソン(James Dickinson)大将と会談した。両者は、宇宙空間の安定的な利用の確保の重要性など、日米防衛当局間の協力について意見交換したという。

毎日新聞の報道によれば、岸防衛相は「宇宙領域においても日米間で強固な絆を構築し、日米同盟を新たな段階へ進化させたい」と述べた。ディキンソン氏は「宇宙の領域は日米にとって通信分野や経済分野、軍事的にも重要だ。自衛隊とともにしっかりと協力しなければならない」と応えた。

日米は、宇宙空間における協力関係を一層強化させている。米宇宙司令部の4月1日の発表によると、航空自衛隊との合意で、同司令部内に日本の連絡将校を配置すると発表した。

同部によれば、この取り決めは「宇宙状況監視協定(SSA)、ミサイル警報データ共有、多国間宇宙訓練である『グローバル・センチネル』などの長年にわたる協力で築いた、日米間の宇宙協力に基づいている」という。

配置された日本の連絡将校は米宇宙司令部への直接の窓口となる。同部によれば、担当官は「計画、訓練、演習に加わり、二国間および多国間の交流の改善」を図る。

このほか、米宇宙司令部は、内閣府が運用する日本独自の衛星測位システム「みちびき」に、日米防衛連携強化の一環として、米国のセンサーを搭載することで合意している。「みちびき」は、日本およびインド太平洋地域の観測を行っており、現在は4機体制で、2023年以降は7機体制で運用される。

4月中旬には、航空幕僚長空将の井筒俊司空将が、米国に出張し、空軍参謀総長ブラウン(Robert B. Brown)陸軍大将、宇宙軍作戦部長レイモンド(John W. Raymond)大将と会談した。航空自衛隊によれば、双方は安全保障上の課題等について意見交換を実施し、日米防衛協力と「自由で開かれたインド太平洋」の維持・強化に向けて、空軍種間および宇宙軍種間協力を深化させていくことなどを確認した。

4月20日、米上院軍事委員会で開催された公聴会に出席したディキンソン大将は中国当局による軍事的脅威について語った。大将は、宇宙空間を利用して軍事力を急速に拡大している中国が、米軍事上の最重要課題の一つと述べた。また、中国側の軍事的挑発に対応するために、宇宙空間での衛星システムによる情報収集・偵察において、米軍による宇宙産業の民間企業との提携をさらに強化する必要があるとした。

(佐渡道世)

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