トランプ前米大統領、FBIによる別荘の捜査を非難 「司法制度の武器化だ」

2022/08/09
更新: 2022/09/07
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米国のトランプ前大統領は8日、フロリダ州南部の別荘「マールアラーゴ」に対する連邦捜査局(FBI)の捜査について、「検察の職権乱用であり、司法制度の武器化だ」と非難した。トランプ氏は6日に2024年大統領選への出馬を改めて示唆したばかり。

トランプ氏は声明で「私の美しい家が大勢の捜査員によって包囲され、捜索され、占拠されている」と発表、本件捜査は「検察の職権乱用であり、司法制度の武器化だ」と非難した。「2024年の大統領選挙への、私の立候補を望まない過激な左派による攻撃だ」と述べた。

トランプ氏は6日、テキサス州で開催された保守政治行動会議(CPAC)に出席した際、大統領選への出馬についての質問に対し「多くの人は喜ぶだろう」と回答するなど、出馬を示唆していた。また声明では「(反対派は)同様に次の中間選挙で、共和党と保守派を阻止するためなら手段を厭わないだろう」と付け加えた。

司法制度の武器化

トランプ氏の別荘「マールアラーゴ」の外観 (Photo by Joe Raedle/Getty Images)

7月に開催されたイベントで、2019年に民主党がトランプ氏の弾劾を試みた際に弁護を引き受けたマイク・ジョンソン議員は大紀元の取材に対し、バイデン政権は司法省(DOJ)を完全に「武器化」したと主張した。

ジョンソン氏は、米国の司法制度は「専制政治に対する防波堤」として設計されたが、「司法省が政治的な目的で武器化されるのであれば、その基盤自体を揺るがすこととなる」と指摘した。

今回の捜査について、議員らからも非難する声が上がっている。サウスダコタ州のクリスティ・ノーム知事は声明で、今回の家宅捜査は「司法省による前代未聞の政治的な武器化だ。彼らはトランプ氏を候補者として、大統領として、そして今は前大統領として追いかけている。このように刑事司法制度を利用することは非アメリカ的だ」と指摘した。

ダイアナ・ハーシュバーガー下院議員は「FBIによる偏向的で一貫性のない法律の適用は、度を超えている。この信じ難い襲撃は、米国の共和制に対する攻撃だ」と述べた。FBIの捜査は米国民主主義の根幹を揺るがす行為であると非難した。

トランプ氏はCPACで、自身は米国の歴史のなかで「最も迫害された人物だ」と発言している。「友人が最近、私は米国の歴史の中で最も迫害された人物だと言った。私はいつも迫害されているので、あまり考える時間がなかったが、確かに彼は正しい」。

「独裁国家」に成り下がるアメリカ

トランプ氏は声明のなかで、FBIによる今回の捜査は国家体制が崩壊した国家でしか起こりえないものであると指摘、「悲しきかな。米国はかつてないほどに腐敗し、そのような国に成り下がっている」と述べた。

ヘリテージ財団で講演するマルコ・ルビオ上院議員。2022年3月29日撮影(Drew Angerer/Getty Images)

これに対しマルコ・ルビオ上院議員は「政敵を迫害するために政府の権力を利用することは、第三世界のマルクス主義独裁国家で幾たびとなく見てきたことだ。しかし米国では決して起こりえないことだ」とツイートした。

ジェフ・ダンカン下院議員は「連邦機関の武器化、政治化はひどいもので、恐ろしい。これはゲシュタポのような戦術だ」としている。

トランプ氏は「私は米国の官僚の腐敗に立ち向かい、主権を国民に返し、国のために奉仕してきた。しかし既得権益層はそれを嫌っているようだ」「法制度の崩壊、政治的迫害、そして魔女狩りは終わらせなければならない」と強調した。

そして「私は偉大な米国民のために戦い続ける!」と締めくくった。

大紀元はFBIにコメントを求めたが、回答は得られなかった。

(翻訳編集・山中蓮夏)
Gary Bai