北京大学で「一党独裁の廃止」を求めるプラカードを掲げた男性が連行される

2023/06/23
更新: 2023/06/24

6月22日、北京大学のキャンパス内で、「一党独裁の廃止、多党制の導入」を訴えるプラカードを掲げた男性が学校の警備員に連行された。ネットユーザーからは「真の勇者」との称賛の声が上がった。Twitterによると、プラカードを掲げた人物の名前は張生であり、以前より自由民主主義を訴える投稿を行っていたとの情報がある。
 
22日のTwitter投稿によれば、北京大学の食堂前で、「一党独裁の廃止、多党制の導入」のプラカードを掲げた男性が、直後に学校の警備部によって連行されたという。

写真には、カーキ色のローブを着た人物が、「一党独裁を廃止し、多党制を導入せよ。Youtube∕Twitter HOBBIE SEMTEM」と記載されたプラカードを掲げている姿が映っているが、顔は映り込んでいない。「民主革命の開始#風雷#NOW革命」と記載されたプラカードも地面に放置されている。
 
プラカードに記載されていたTwitterとYoutubeのアカウント名「Hobbie Septem」から、ネットユーザーはこの抗議者が「張生」という名の男性であり、「中国の作家」と自称していることがわかる。
 
今回の事件は北京四通橋事件白紙革命に続く、中国共産党(中共)に対する民主抗議行動となった。

 張生さんは民主革命を呼び掛け

張生さんのTwitterでは、彼が17万文字以上の長文を掲載し、中国の民主革命の開始を宣言し、彼の文章を読むようにフォロワーに呼びかけている。しかし、これが投稿された後、特に注目を浴びることはなかった。

 
彼は自身の長文で、一党独裁の中国に対して多角的な解析を行い、その後の展開について述べている。長文では、自由、民主、そして設計の3つの章が掲載されている。
 
文章では、張生さんは中共の一党独裁がもたらす多くの弊害を指摘し、文化大革命や天安門事件など、中共が国民に対して行ったさまざまな弾圧、そして台湾や韓国など他国の民主運動を挙げ、中国が平和で非暴力の自由民主愛国運動を展開するべきだと主張している。
 
文章では、「これは今、この土地で生きている全ての人々の闘いだけでなく、以前にこの土地で生活した全ての人々の闘いでもあり、また、どのような形で、どのような環境でも生きていく我々と、全人類の子孫のための闘いでもある」と述べている。

文章は中共の現状について、「このような自己中心的な人治、いつでも恣意的に残虐な行為を行う権力、自身の文化、芸術、芸術家を代々虐殺する行為、自国民を抑圧する荒唐無稽な政策、自分の利益のために、国民の思想をコントロールしようとしている」と述べている。
 
文章は最後に、「一つの文明が、原始社会と奴隷社会を経て、封建社会からやっと脱出した長い苦海を経験し、半植民地、半封建的な屈辱を味わった後、また突然一党独裁に遭う。多くのことが、あまりにも多くのことが、民族全体が真の自由を手に入れることができない。もし中華の歴史がこれまでにない自由と民主を得ることができるなら、未来はどうなるだろう?すべてはこれからの出来事次第である」と結んでいる。

 中国人の覚醒、中共崩壊のカウントダウン

 ネットユーザーからは、彼を勇者と称賛するコメントが寄せられ、彼の安全を祈る声が上がった。中国人民が急速に覚醒していることを認識し、称賛の声を送った。

 「すごい!勇者だ!すばらしい!歴史に名を刻むだろう」

 「これから、こうした事が増えるだろう」

 「中国の若者たちが全員、街頭に出て中国の現代民主運動を開始することを願う」

 「中国人民は急速に覚醒している。中共が反動的な行動を取るほど、経済状況は悪化し、生活は苦しくなる。これにより、中国人民はより速く覚醒するでしょう!」

程靜
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