先月29日夜、重慶市で「打倒共産党」などの巨大スローガンが投影され、実行者の戚洪さん(43)は国外に逃れた。彼は市販機材を遠隔操作したと明かし、妻子と渡英した一方、友人2人は拘束されているという。
中国の街角に突如現れた「反乱の光」。「勇士」が警察に残した直筆の置き手紙。いま中国で何が起きているのか?
橋の上になぜ兵士? 守っているのは権力のメンツか、それとも恐怖に怯える体制か。「四通橋事件」から2年、北京に広がる異様な監視の実態。
最近、米ロサンゼルスの中国領事館前で、「第二の四通橋事件」の勇士・方芸融(22歳)さんを声援する集会が行われた。
「両会」開催地の北京では警備が強化され、市内の交差点や陸橋では常時見張りが立っている。これらは「四通橋事件」の再発を防ぐためと見られる。
6月22日、北京大学のキャンパス内で、「一党独裁の廃止、多党制の導入」を訴えるプラカードを掲げた男性が学校の警備員に連行された。ネットユーザーからは「真の勇者」との称賛の声が上がった。Twitterによると、プラカードを掲げた人物の名前は張生であり、以前より自由民主主義を訴える投稿を行っていたとの情報がある。