トランプ氏、左派がつけた「独裁者」レッテルに反発

2023/12/07
更新: 2023/12/07

「極左のハッカーとメディア集団」が、トランプ前大統領がホワイトハウスを奪還したら、「独裁者」になると予測していると述べた。

5日にアイオワ州ダベンポートで行われたタウンホール・フォーラムで、FOXニュースの司会者・ハニティ氏が、トランプ氏に「権力の乱用は決してしない」と約束するよう求めると、前大統領は「しない」と答えたが、「初日を除いては」と付け加えた。

ハニティ氏は説明を求めた。

トランプ氏は「国境を閉鎖し、掘削、掘削、掘削」と言い、不敵な笑みを浮かべて「その後は、私は独裁者ではない、いいか」と付け加えた。

聴衆は笑いと歓声で応えた。しかし、前大統領のユーモアの試みは、彼を批判する一部の人々のネタとなった。

政敵と目される民主党のバイデン陣営は、「トランプ氏: 初日から独裁者になる」というキャプションを付け、トランプ氏の発言を含む6秒のクリップをX(旧ツイッター)に投稿した。

トランプ氏の支持者たちは、前大統領とハニティ氏のやりとりの全文が含まれた、より長い動画を投稿した。

ハニティ氏は”独裁者”の質問をする前に、ワシントン・ポスト紙が12月4日付で「迫り来るトランプ独裁の恐怖」という見出しの記事を掲載したことに言及した。また、Salon.comは12月5日付で「アメリカ人は夢遊病でトランプ独裁に突入している」と題する記事を掲載した。

そして、前大統領の息子ドナルド・トランプ・ジュニア氏はXに、「アトランティック誌や他のフェイクニュースの詐欺師たちは、父を独裁者と呼び、父とその支持者に対する暴力を正当化しようとしている」と投稿した。

トランプ陣営は “独裁者”という表現に反発している。フォーラム放送中、トランプ陣営はXにこのように投稿した。「ペテン師ジョー・バイデンは有力な政敵を投獄しようとしている。バイデン氏は民主主義を攻撃している」と。

トランプ前大統領は91件の刑事告発に直面しており、その多くはバイデン政権の司法当局者らによって起こされた。現職大統領は、検察の決定に影響力を行使することを否定した。

トランプ陣営も12月2日に長文の声明を発表し、バイデン政権が”世界で最も洗練された検閲と情報統制装置”を構築するためにとった措置を列挙した。これらの行動は「米国の言論の自由をつぶす」ことを意図していると述べた。

一方、ハニティ氏は、バイデン大統領が公の場でしばしば言葉を探すのに苦労するなど、「認知機能の低下」の兆候を示していると指摘した。

トランプ前大統領はこれまで、バイデン大統領が2024年の選挙戦を全うして終わるかどうか疑問視してきたが、今回初めてより強い予測を明らかにした。

「個人的には、バイデン大統領がうまくいくとは思わない…彼は肉体的にも…精神的にも悪い状態だと思う」

今年初め、ホワイトハウスはバイデン大統領が大統領の職務を全うするのに問題ないとする医師の診断書を公表した。バイデン大統領は最近81歳になり、米国で最高齢の大統領となった。

トランプ前大統領(77)は最近、自身の健康と最近の減量を証明する医師の文書を公表した。

ハニティ氏が、全米の主要世論調査のほぼすべてで、トランプ大統領がバイデン大統領をリードしていると発表した際、ダベンポートの聴衆は歓声を上げた。

さらに、リアル・クリア・ポリティクスによるアイオワ州世論調査の平均では、トランプ氏が共和党の有力候補・フロリダ州知事ロン・デサンティス氏を30ポイント近く上回っている。

前サウスカロライナ州知事のニッキー・ヘイリー氏は14%の有権者を引きつけていた。しかし、リストされている最新の世論調査は、10月下旬から11月中旬にかけて実施されたものだ。有権者の意見はその後変化している可能性がある。

12月6日、デサンティス氏とヘイリー氏は、オハイオ州の企業家ビベック・ラマスワミ氏とクリス・クリスティ前ニュージャージー州知事とともに、2024年選挙サイクルの第4回共和党討論会に臨む。

前大統領はすべての討論会に欠席した。他の候補者がアラバマ大学で対決している間、トランプ氏はフロリダ州ハランデールビーチで非公開募金活動に出席する予定だ。

デサンティス氏は最近のいくつかの公式声明で、トランプ大統領を直接討論することを恐れるネット弁慶と評した。しかし、トランプ氏の支持者たちは、そんな描写は笑止千万だと一蹴し、トランプ氏は国民のために懸命に戦い、あらゆる角度から攻撃されてきたと主張した。

トランプ氏は、世論調査で大きくリードしているにもかかわらず、討論会に参加しても得るものは何もないと繰り返し述べ、時間の無駄だと訴えてきた。

トランプ氏は「アイオワはどこよりもこの国を代表している。伝統を代表している」と述べ、アイオワといえば、この州の2つの特徴である農業と政治を思い浮かべると語った。

さらに、年明け以降、頻繁にホークアイ州を訪問するつもりだと語った。

「最後の2、3週間は電撃的に訪問する」とトランプ氏は約束した。世論調査で大きくリードしているにもかかわらず、「どんなチャンスも逃したくない」のだ。

「現代に合った古き良きジャーナリズム」を掲げる報道記者。表現の自由や若者のトランスジェンダー運動など、さまざまなテーマで執筆している。エポックタイムズ入社前は、オハイオ州の新聞社で20年以上にわたり記者としての経験を積み、数冊の本を出版した。ケント州立大学ジャーナリズム科卒。
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