フィリピン=「日米との同盟強化は主権国家の決定」、中国共産党の批判に反論

2024/04/19
更新: 2024/04/19

中国共産党当局がフィリピンの日米との3か国首脳会談に反対していることに対し、フィリピン外務省は18日(木)、フィリピンが日米との同盟強化を決定したのは主権国家としての選択であり、地域の緊張の根本原因は中共(中国共産党)の行き過ぎた海洋擁護と侵略行為にあると反論した。

フィリピン外務省は、3国間関係の強化がインド太平洋地域の平和と経済成長を促進するのであれば、アメリカ、日本、フィリピンを脅威と見なすべきではないと述べた。 声明では、中共当局は南シナ海での行動を反省すべきだと指摘した。

フィリピン外務省は、この地域の緊張の根本的な原因は、中国共産党の行き過ぎた海洋侵略主義と、埋め立て地の軍事化を含む侵略行為であることが知られており、これが地域の平和と安定を損ない、緊張を悪化させていると述べた。

18日、中国外務省の林剣報道官は記者会見で、南シナ海で小さな排他主義のサークルをこしらえる治外法権に断固反対すると宣言し、フィリピン側に自国の安全を守るために外部の力を持ち込もうとする試みは、自国の不安をさらに大きくするだけだと警告した。

ジョー・バイデン米大統領は先週、フィリピンのフェルディナンド・マルコス・ジュニア大統領と日本の岸田文雄首相が3か国首脳会談を行い、南シナ海における中国共産党の侵略行為に重大な懸念を表明した。

この1年、南シナ海におけるフィリピンと中共の対立は激化している。 フィリピン軍は、3月23日、中共の海洋警察の船が、係争中の第二トーマス礁(中国では仁愛礁と呼ばれる)付近で、フィリピンの補給船に向け高圧放水銃を発射し執拗な攻撃を行い、フィリピンの乗組員が負傷し、補給船が損傷したと主張した。

来週4月22日~5月10日、フィリピン軍とアメリカ軍は合同軍事演習バリカタン(タガログ語の協力、一致団結)を実施する。 この演習は台湾と南シナ海に面した地域で行われ、敵に占領された島の奪還をシミュレートする。

1万6700人以上の米軍とフィリピン軍が参加し、海上警備、防空・ミサイル防衛、動的ミサイル攻撃、サイバー防衛、情報作戦などの訓練が行われる。

演習を監督するフィリピン陸軍のマイケル・ロジコ大佐は、米国とフィリピンがフィリピン領海外で合同軍事演習を実施するのは初めてで、両軍の相互運用性を向上させるのが目的だと述べた。

趙鳳華