5月12日、中国共産党(中共)の元高官・張效廉(ちょう・こうれん、61歳)が収賄罪で正式に逮捕された。
2025年に入ってから中共幹部の逮捕はすでに16人にのぼり、政界の腐敗体質が改めて浮き彫りとなったが、しかし、張が問われているのは、金銭スキャンダルだけではない。
2000年以降、彼は北京市から黒龍江省に転じ、ハルビン市長や省党委宣伝部長、省長助手などを歴任し、その在任期間中、法輪功学習者への迫害に積極的に関与していたとされ、法輪功情報サイト「明慧ネット」や、米国拠点のNGO団体「追査国際(WOIPFG)」の調査では、具体的な迫害事例にも張の名が挙げられていた。
2008年、張がハルビン市長として訪問したデンマーク・オーフス市では、現地の法輪功学習者および市民が、彼の迫害行為に対して激しい抗議デモを展開し、表の顔は「有能な紅い官僚」でも、その裏では罪のない市民を弾圧する冷酷な加害者だった。
中共は、法輪功弾圧を“政治的業績”として評価し、それを出世の踏み台としてきた幹部も少なくなかった。だが、その報いを免れた者は、皆無に近い。首謀者、加担者、実行者は、いずれも厳罰を受け、陰惨な末路を辿った。
悪に手を染めた者が、いずれその代償を払うのは、歴史の必然である。
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