14日、自民党の「自由で開かれたインド太平洋(FOIP)戦略本部」の初会合が開かれ、高市前経済安全保障担当相や麻生太郎最高顧問などおよそ60人が出席した。
「自由で開かれたインド太平洋」とは、2016年8月に安倍晋三元首相によって提唱され、インド太平洋地域において法の支配や航行の自由など、地域の安定に不可欠な原則を定着させ、ルールに基づく国際秩序を構築することを目的とした構想である。
今回の会合で新たな役員人事を決めた。戦略本部の本部長には麻生最高顧問、本部長代理には高市早苗氏、幹事長代理に小林鷹之氏が就任する予定。
麻生氏は、いろいろな変動がある世界情勢を踏まえ、「日本の大戦略をきちっと作っていかなくてはいけない」と強調した。高市氏も「日本はこの旗を高々と掲げ続ける必要がある」と述べ、安倍氏が提唱した外交方針を継承する意思を示した。
石破首相と距離を置く議員が集まっていることから、「政局に向けた動きか」と記者から問われたが、高市氏は「勘ぐらないで」と述べた。
会合には、茂木敏充前幹事長や萩生田光一元政調会長、小林鷹之元経済安全保障担当相らも出席した。
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