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激変する中国 年齢・外見・性別…中国での就職は“選別”の連続

「ブスだから不採用」 中国の就職差別に怒りと共感の声

2025/05/21
更新: 2025/05/21

中国では就職差別が根深い社会問題となっているが、5月中旬、広東省深圳市で「容姿が理由で不採用にされた」という女性(陳さん)の訴えがネット上で波紋を呼んでいる。

陳さんが応募したのは文員職(事務職)で待遇は月給2~3千元(約4~6万円)だ。しかし、企業側から返ってきたメッセージは「不行,太醜了(ダメだ、ブスすぎる)」という一言だったという。

その一言を見て、女性は怒りと悲しみで「言葉が出なかった」という。

女性の境遇はSNSで瞬く間に拡散され、同情の声が多く寄せられると同時に、企業側の無礼な対応に対する非難も殺到。

中国メディアによる報道によると、問題の企業の責任者は「あれは部下の返信だから気にするな」「見なかったことにして」といった事実を軽視する発言をしており、問題への誠意ある対応は見られていない。

中国では以前から「年齢制限」や「容姿・性別による選別」などの差別が横行しており、就職活動において表面的な条件だけでふるいにかけられるケースが後を絶たない。

今回の騒動はその氷山の一角に過ぎず、「努力や能力より顔が評価される国」と揶揄する声も上がっている。

差別に沈黙する社会が変わらない限り、誰もが「次の被害者」になり得る現実が続くだろう。

 

中国では熾烈な就職競争が繰り広げられている。画像は中国の全国公務員試験イメージ写真、2021年11月28日撮影、河北省武漢市  (STR/AFP via Getty Images)
李凌
エポックタイムズ記者。主に中国関連報道を担当。大学では経済学を専攻。カウンセラー育成学校で心理カウンセリングも学んだ。中国の真実の姿を伝えます!