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欧州議会議員団とグアム知事が訪台 頼清徳氏を表敬訪問へ

2025/05/26
更新: 2025/05/26

25日に、欧州議会の議員団3名が台湾に到着した。ちょうど、アメリカ・グアムのルルデス・レオン・ゲレロ知事も、代表団を率いて訪台したところだった。両者とも中華民国の頼清徳総統を表敬訪問する予定だ。中華民国外交部は、欧州議会の議員団とグアム知事の訪台を心から歓迎すると表明した。

中華民国外交部はプレスリリースを発表し、欧州議会の議員団が25~30日まで台湾を訪問することを明らかにし、メンバーには欧州議会議員のライニス・ポズニャクス(Reinis Pozņaks)氏、ベアトリス・ティムグレン(Beatrice Timgren)氏、そして欧州議会の政策顧問イェンス・ヴォルネー(Jens Volney)氏が含まれる。今年、再び欧州議会からの議員団が台湾を訪れることになり、外交部は心からの歓迎の意を示した。

訪問団は台湾滞在中に中華民国の頼清徳総統に面会し、外交部長の林佳龍氏と会談し、外交部の吳志中政務次長の招待を受けて夕食を共にする。また、立法院や関連省庁、市民団体の代表、シンクタンクとともに、台欧関係、地域の安全、経済貿易の協力などのテーマについて意見交換を行い、中華民国の最新の政治経済情勢や今後の政策の方向性を深く理解することを目指す。

中華民国外交部は、欧州議会が長年にわたり決議案や連名書、議会質疑を通じて、台湾支持を示してきたと表明した。4月2日に採択された「共同外交および安全政策」(CFSP)および「共同安全および防衛政策」(CSDP)の年度実施報告決議案には、台湾を支持する内容が含まれている。

具体的には、中国共産党(中共)による台海の緊張の高まりや、国連総会第2758号決議の歪曲を非難し、EUに対して、台湾の安全性を高めるための支援を求める内容が盛り込まれている。これにより、欧州議会の新しい会期における台湾への超党派の支持が示された。

中華民国外交部は、欧州議会が具体的な行動を通じて台湾への揺るぎない支持を長年にわたり示してきたと心からの感謝を示した。政府は、既存の強固な友好関係を基に、欧州の理念に近いパートナー協力関係をさらに深め、共に民主主義の強靭さを強化し、安定した相互利益の価値同盟を築づく意向である。

さらに、中華民国外交部は、グアムのゲレロ夫妻が5月25~6月1日まで台湾を訪問することを発表した。この訪問は、ゲレロ知事が2019年に就任して以来、初めての台湾訪問である。昨年12月にゲレロ氏は、頼清徳総統の「オーストロネシア地域の繁栄のため、スマートでサステナブルな発展」をテーマとする訪問を受け入れた。その後はわずか数か月間隔で行われる。中華民国の重視と友情を特に強調し、外交部が心からの歓迎の意を表明した。

訪問団は、台湾滞在中に頼清徳総統に謁見し、頼総統と外交部長の林佳龍氏からそれぞれ歓迎を受ける予定だ。また、交通部や都市の首長を訪問し、台北国際観光博覧会にも出席する。観光、医療、農漁業などの産業代表と交流を行い、双方の多様な分野で協力関係を拡大することを目指す。

中華民国外交部は、台湾とグアムが同じ(オーストロネシア語族に属する)民族文化を共有し、強固な民主的パートナーであることを示した。

台湾は、グアムの人々にとって医療の受け入れ先として選ばれ、グアムは台湾の人々にとって旅行先として心に留められた。また双方は互いの多様なつながりを大切にするという。

ゲレロ知事の今回の訪台は、双方の相互利益と共通の利益を深めるパートナーシップをさらに強化することになるだろう。

鍾元