5月26日、第3管区海上保安本部(横浜)は、沖ノ鳥島周辺の日本の排他的経済水域(EEZ)内で、中国共産党(中共)政府の海洋調査船「嘉庚(かこう)」がワイヤのようなものを海中に延ばしているのを確認したと発表した。海保は、事前の同意がない調査活動は認められないとして、無線で中止を求めた。
同日午後、調査船は、沖ノ鳥島の東約270キロの海域で確認され、その後午後10時45分ごろに日本のEEZを離れた。海保は引き続き周辺海域の監視を強化する方針を示している。
中国の海洋調査船による沖ノ鳥島周辺のEEZでの無断調査活動が確認されたのは、2024年1月1日以来で、過去10年間で9件目となる。
沖ノ鳥島周辺は日本のEEZの最南端に位置し、戦略的にも重要な海域とされ、日本政府は、外国の船舶が日本のEEZ内で資源調査などを行う際には、事前の同意が必要だとする立場をとっていた。
今回の調査活動が意図的なものだったかどうかについては、今後の分析と情報収集の進展が注目される。
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