「うちに2億円預ければ、お子さまを名門企業のインターンに推薦します……」中国の大手銀行・興業銀行が打ち出したこのあまりにも露骨な“インターン特典”が、今ネット上で猛批判にさらされた。
同行の「2025精英インターン計画」によれば、新規で1千万元(約2億円)以上の預金、あるいは既存顧客で500万元(約1億円)以上を追加で預け入れた顧客の子どもに対し、海外の名門企業でのインターンシップが「優先的に」提供されるという。対象となる企業にはGoogle、マイクロソフト、JPモルガン、中金資本、バイトダンスなどの名が挙がっている。なお、インターン期間中の資金移動は禁止されている。
同行の複数の行員の証言によれば、同計画の募集はすでに終了しており、枠はわずか40人に限定されていた。
実際には他の銀行も上位富裕層囲いこみの一環として、同様の“特典付きサービス”を展開しているが、ここまで露骨ではなかった。
「これまで水面下で行われていたことを、ついに堂々と売り出し始めた」「我々庶民には、最初から“勝負の土俵”すら与えられていなかったのだと突きつけられたようだ」「ここまであからさまに階級社会を見せつけられると、希望なんて持てない」と、SNSにはそんな声が溢れかえり、庶民の怒りが沸点を超えた。
中には「もう“努力すれば報われる”なんて幻想は終わった」「子どもの未来のためにまずは親が“金持ち”にならなければ話にならない時代だ」と、絶望とも自嘲ともつかぬ叫びが響いた。
金が人生のレールを敷く時代に、庶民が抱くのは、怒りと深い喪失感しかなかった。

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